Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

2010年を振り返る

2006年8月から関わっている共同研究(経済学方法論フォーラム)の成果を論文集『イギリス経済学における方法論の展開―演繹法と帰納法』として公刊できた。また、論文「「保守」主義者としてのマルサス」も公刊し、自分自身の「保守」概念理解を学界に問うこともできた。小さくない反響があった。英語で書いた論文が海外のジャーナルに載る(査読パス)ことも決まった。研究におけるアウトプットは「吉」であったと言えよう。新しい人間関係も公私ともに広がった。懐かしい再会も多々あった。これも嬉しいことである。

しかし、いかんせん、一年間を通じて、あまりにも体調が悪かった。前半は肺、後半は胃腸の不調に悩まされた。しかも、12月の最後の最後まで。ここ十数年で最悪の体調だった。体の不調が精神の不調につながったことは否定できない。入院生活は思い出すだけでもつらい。今年は厄年の最終年(後厄)だったが、去年(本厄)があらゆる意味で絶好調な一年だっただけに、今年は去年のぶんも含めて二倍の厄災がふりかかってきたかのようだ。

30代モードから40代モードへと切り替わるためには、これくらいの痛みが伴って当然なのかもしれない。確かに僕は自分の仕事のスタイルやペースに対して相当に頑なだった。自分の体力に対しても過信があった。すべて自業自得だ。

しかし、かなり苦しんだし、そこから多くを学んだ。仕事との関わり方についても、体とのつきあい方についても、根本から反省している。だから、どうか新しい年を迎えるとともに、運気も切り替わって欲しい。切に願っている。来年はどうか平穏な一年を送れますように。

明日から待ちに待った休暇に入ります。休養に専念しますので、数日間、更新をお休みさせていただきます。どうか皆さん、良いお年をお迎えください。来年も宜しくお願い申し上げます。