僕が世話人を務めるセッション「自由主義思想の射程」は、朝一番、9時からのスタート。しかも並行セッションが3つもあったので、オーディエンスの少なさが心配されたが、伝え聞くところによると、4つのセッションの中では集客力がいちばん高かったとか。18名ものオーディエンスを獲得できた。
誇るべきはオーディエンスの数だけではない。セッションそれ自体の内容もたいへん充実していた。2本の研究報告(T堂さん・S藤さん)の質が高かった。大家のK木先生が討論者を快諾してくださったわけだが、頂戴したコメントもきわめて的確で啓発力に富むものだった。K木先生の「コンベンション=自生的秩序」論を真意を拝聴できたことは、この上なく有益であった。フロアとの議論も活発だった。僕はタイムキーパーに徹したが、活発な議論を聞いているだけで、自分の頭のモヤモヤがあっと言う間に晴れていくのを感じた。
セッション終了後も関係者4名(僕・T堂さん・S藤さん・K木先生)の間で議論が盛り上がり、昼食を一緒にとる間に今回のセッションにもとづく出版企画がほぼ完成してしまった。まるで魔法のようにすべてがうまく運んだ。*1
このような充実したセッションの企画・運営に携われたことは、この上ない喜びだ。研究者冥利に尽きる。
明日の入試業務に備えて、15時過ぎには会場校(神奈川大学)を出て帰路についた。本当に慌しい出張だった。学内行政の仕事が忙しすぎて、今回の出張を一時は諦めかけたが、強行して本当に良かった。
【12049】 ダンベル2セット。BGMはこれ。
- アーティスト: アイアン・メイデン
- 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
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*1:帰りの新幹線の中で企画書を清書していた間は、まさに至福の時間だった。