Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

小さい学会には小さい学会なりの良さがある

開催校責任者を務めた経済学史学会第77回全国大会(5月25・26日)の会計収支決算書を作成し終える。学会代表幹事(会長)に報告メールを書いて送る。

HES(History of Economics Society)の2013年度大会が今月20日から22日までカナダのバンクーバー(The University of British Columbia)で開催されていた。僕は直後にマルサス学会とHETSAが立て続けに控えているので参加しなかったが、親しい研究者が何名か参加しており、ネット経由で情報を提供してくださった。

どうもHES(北米)では19世紀イギリスものは人気薄らしい。同じ時間帯に複数のセッション(パラレル・セッション)が行われる学会では、オーディエンスの数の偏りで、人気・不人気が如実に表れてしまう。昨年9月に参加したコルシカの学会でも、僕が報告したセッションは人気薄で、裏番組のセッションに多くのお客さんを奪われてしまった。それでもその時は経験になったし、質疑応答も充実していたが、そうは言っても、オーディエンスがあまりに少ないとやはり気分はよくない。そういう意味では、HETSAのようにパラレル・セッションの形式をとらず、1セッションぶち抜きで進めてくれる学会のほうが、僕としては嬉しいし、得られるものも大きい。ヨーロッパや北米の学会と比べると、オーストラリアの学会は規模が小さいから、1セッション方式をとれるのだろうが、小さい学会には小さい学会なりの良さがある。日本のマルサス学会についても同じことが言える。

4年ぶりのHETSA参戦までいよいよ残り10日を切った。大会ホームページにはすでにフルペーパーがアップされている。

http://www.business.uwa.edu.au/research/conferences/hetsa

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