Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

『BURRN!』のインタビュー記事から

HR/HMが大好きな僕は、気分転換にHR/HM専門誌『BURRN!』を読んで(バックナンバーもしばしば読む)気分転換を図ることが多いのだけれど、そのインタビュー記事で特に印象深かったものを2つ紹介しておきたい。

  • ANGUS YOUNG(AC/DC)の言葉:

ロックというものは、とにかく自分が持っているもの・・・時には持っていないものまで与える(笑)、与え尽くすという音楽だから、聴衆の反応が強烈であればあるほど、俺たちも「もっと、もっと」と自分を極限までもっていこうとするわけさ。まあ、それでブッ倒れてしまうこともあるんだけど(笑)。 『BURRN!』1993年1月号

僕としては「ロック」を「授業(講義・ゼミ)」、「聴衆」を「受講生」と読み換えたい。授業をしていて、時として、ここでANGUSが言っているような状態になることがある。幸せなことである。「学生に成長させてもらった。彼らから多くを学ばせてもらった」と最近特に強く感じるようになった。本当に彼らは僕をよく見ているのだ(僕以上に)。

  • DAVE MUSTAINE(MAGADETH)の言葉:

レストランの中へ入るとMETALLICAのメンバー達がいて、俺は彼ら全員と抱き合い、新しい関係を築くのをとても楽しみにしている、と告げたんだ。そして俺は、古い関係を修復するようなことはしたくない、それよりも新しい関係を築こう、と話を続けた。後になってカーク(ハメット / METALLICA)が「デイヴ、俺はお前が大好きだよ。俺はずっとお前が好きだったんだ」みたいなことを言ってきてさ。俺は言葉に詰まって「わお、ありがとう!」と答えたんだ。・・・みんな、心の底から実現してほしいと思っていたことだったんだと思う。俺達全員がね。その昔、何年も前は仲直りをしようにも俺達みんなが若すぎて、世間知らずでプライドばかり高すぎたんだよ。 『BURRN!』2010年12月号

自分を解雇したMETALLICAとの長年(20年以上!)の確執を乗り越えて、2010年夏、競演ツアーに臨んだ際のインタビューなのだが、こういう言葉を聞くと、「年をとるのも悪くない」と思えて、今の自分に(少しだけだが)肯定的になれる。しかし、プライドの高さというものは、当の本人がいちばん気づきにくいものであることも確か。最近、わが身を振り返り、反省することが多い。魂の修行がまだまだ足りない。