Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

「ザ・日常」の復活

営業を再開した「CAFE so what?」


授業なし日。自宅で仕事。

同時に何本も論文を書き進めているので、ある論文(ハイエク論文集)の改訂作業が行き詰まると、別の論文(S藤先生退職記念論集)の改訂作業に移って、煮詰まらないように気を付けている。

ハイエク論文集に収録される拙稿は、当初24,000字もあったが、昨日と今日の改訂作業で19,000字程度まで圧縮できた。しかし、まださらに2,000字ほどカットして圧縮する必要がある。濡れた雑巾を絞る作業に似ている。そろそろどんなに絞っても水滴が落ちてこなくなった。「これ以上どこを削ればいいんだ!?」と心の叫び。しかし、圧縮作業による発見も多い。だらだらと曖昧に書き流した部分を、短くてクリアな表現に書き改めると、論文としてのクオリティも上がる。自分自身、かなり気に入っている論文なので、がんばりがいもある。

今週の土曜日から月1回のペースで西梅田の毎日文化センターで経済学史の講座を担当する。その第1回の講義の予習もすませる。配布資料がA4×4枚、つまり、両面印刷でA3×1枚で収まるように工夫してみた。

休憩がてら、営業を再開した「CAFE so what?」へ。営業再開はまるで僕が役職を解かれて自由な時間を取り戻したことを祝福するかのようだ。まだ講師だった時代からこのカフェでゆったりと読書に耽り、研究者としての底力を蓄えていった。最初の単著の校正作業もこのカフェでコーヒーを飲みながらやったっけ。それ以前に、マスターご夫妻は同世代の大切なご近所さん。これからもずっと応援し続けたいお店だ。今日は、S藤先生退職記念論集への原稿の改訂作業のために、大部な『バーク政治経済論集』を持ち込んで、「フランス国民議会議員への手紙」をじっくり読み解いた。これだよ。こういう時間を2年間待ち望んでいたんだ!

今日はメニュー豊富な一日。鴨川読書も敢行。「らんたん」にも行った。自転車こぎこぎ。これこそが僕の「ザ・日常」である。

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