13期生が日大・石田ゼミ&群女・原谷ゼミとの合同ゼミ合宿(9月6-8日、2泊3日)を行った。会場は日大軽井沢研修所である。
この3ゼミで合同ゼミ合宿を行うのは今回が初めてである。昨年12月の経済学方法論フォーラム(松山)において指導教員3名が集った折りに今回の企画が持ち上がり、その後9か月を経て、実現にこぎつけた。
関西を離れて他大学と交流するのは、8期生が法政・後藤ゼミとの合同ゼミ合宿を東京で行って以来ない。あれから5年。ゼミ活動がマンネリ化するのを防ぐためにも、新しい刺激をそろそろ必要としていた。しかし、テーマや運営方針がまったく異なるゼミと無理に交流してもうまくゆくはずがないので、適当なパートナーを探していたところだった。ちょうど「渡りに船」のタイミングで今回の企画が持ち上がった。ぜひ実現させたいと思って13期生に提案したところ、前向きな反応が得られた。
最大の問題は日程の調整・確定だったが(どの学生もインターンシップや部活の合宿などで夏休みの予定が詰まっているため)、スケジュールを工面して、何とか9月6-8日に行える見込みとなった。大阪から軽井沢への移動手段をどうするかが次の大きな問題であった。新幹線は学生には高価すぎて利用できない。在来線では接続が悪く時間がかかりすぎる。K東さんが経済学部自治会での経験を活かして、格安でバスをチャーターしてくれたため、最小限の出費ですませられた。もっとも、片道7時間のバス移動は、これでも短くすんだとは言え、中年真っただ中の僕の体にはさすがにかなりこたえた。
合同ゼミの主たる内容は3ゼミ5チーム(関大2、日大2、群女1)によるプレゼン大会である。「嘘」を共通テーマとして設定し、各チームが自由にプレゼンを作成する。各チームの持ち時間は40分で、プレゼン25分、フロアとの質疑応答15分。2回生・4回生を含む参加学生全員による投票で順位をつけて表彰した。
nakcazawaゼミBチーム(S原・M井・M川)は3番目に登場。プレゼンのテーマは「シンデレラ・ストーリーをめぐる「嘘」の考察」。
nakcazawaゼミAチーム(A部・I・M下・Y信)は5番目に登場。プレゼンのテーマは「「「演技」という名のウソ」。
どちらのチームも準備が遅れに遅れ、出発前夜のみならず、合宿の初日の夜(プレゼン大会は2日目)にも、遅くまで作業するはめになった。結果はBチームが5チーム中4位、Aチームが2位(表彰)であった。優勝は群女。質疑応答の巧拙が順位に大きく影響したように思われた。良い質問・コメントをした学生を各ゼミから1名ずつ個人表彰したが、nakcazawaゼミからはK布君が表彰された。nakcazawaゼミは3回生のみ参加であったが、日大・群女からは4回生が多数参加してくれていて、鋭く有益なコメントを多数頂戴した。
プレゼン大会終了後は、学生自主企画として、交流会が行われた(その時間を利用して教員3名は採点集計と表彰式の準備を行った)。
夕食後、表彰式と懇親会を行って、22時過ぎにひとまずお開き。2次会は学生の自主的な運営に委ね、教員3名は別室で反省会&慰労会。
最終日の3日目は大阪への帰還のみ。もう少しスケジュールに余裕があれば観光を楽しめたのだが、それができなくて残念。16時半にバスは阪急吹田駅に到着。全員の無事が何より大事。
大学の外へ出て他大学の学生を前にしてプレゼンするだけでも、普段の授業でのプレゼンとは一味も二味も違う緊張感があって、刺激になりわけだが、特に現4回生がともに1期生でまだ歴史の浅い石田ゼミ・原谷ゼミにとっては、中澤ゼミ以上に大きな刺激となったようで、両先生におおいに感謝された。
とはいえ、初めての試みだったということで、準備の不手際が散見されたことも事実である。本番一週間前にレジュメを交換して質問やコメントを練っておくように指示したが、いくつかのチームが最後の一週間の怒涛の追い込みで内容を大きく改変しており、事前のレジュメ交換がほとんど無意味になってしまった。一週間前にパワポのファイルを交換し、本番ではそのファイルにもとづいてプレゼンしなければならないなど、ルールの厳格化が必要だったかもすれない。また、70名近い大所帯であったため、名札を事前に準備しておくべきだったなぁ、とも。それらについては次の機会にぜひとも改善したいと思っている。
とても貴重な経験をさせてもらった。僕の心はすでに第2回の合同ゼミ合宿のほうに向いている。