今日は自宅で仕事。英語論文2の改訂作業の最中に、英語論文1と英語論文3の校閲済原稿ファイルが届けられる。また、今月末締切(ゆるやかな感じでそのように言われている)の日本語論文(方法論フォーラム)に関係するメールも届く。ここ2, 3か月はこの4本プラスもう1本(こちらはもうすぐ活字になる。12月の経済学史学会関西部会の報告原稿)を同時進行でこなしてきたが、3月末までにすべてを片づけるのはさすがにちょっとしんどくなってきた。
しんどくなった最大の理由は、もともと時間が逼迫している状況なのに、予定になかった英語論文1の改訂作業を追加したため。これは去年6月に某ジャーナルにリジェクトされた論文だが、抜本的改訂のメドがたたないため、それからしばらく放置していた。ところが、1月21日の経済学史学会メーリングリストに反応して、3月18日に龍谷大学で開催される国際ワークショップで報告する機会をたまたま与えらた。そのワークショップのテーマに英語論文1がぴったりマッチしていたので、時間的な厳しさを自覚していたが、この機会を利用して(再投稿が可能なレベルにまで)抜本的改訂を進めようと思い立った。どうしてもこの論文を「成仏」させたかったのだ。
想像していた以上に時間を要する作業で、結局2月まるまる1か月をそれに使ってしまい、案の定、他の仕事に充てる時間がまったく足りなくなってしまった。自分の首を絞めた。しかし、校閲者に恵まれたこともあって、英語論文1の改訂はやりがいに満ちたたいへん充実した作業となった。新しい発見が多かった。ワンランク上位の研究者へと成長できた気がする。論文のできばえにも満足している。去年6月時点で6143wordsだったが、9987wordsまで大きくなった。1.5倍以上になった。
この論文の改訂作業は苦労の連続だった。それを反映してか、幾度もタイトルが変わった。
- (2012年9月)Malthus's Criticism of Paine's Rights of Man: From Subsistence Crisis to Parliamentary Reform
- (2013年7月)Malthus's Criticism of Paine's Rights of Man
- (2013年12月)Malthus's Criticism of Paine's Rights of Man: Taking the Paths of Gradual Reforms with Accordance with Inevitable Laws of Nature
- (2014年3月)Malthus's Political Views in 1803-1806: A Study on His Criticism of Paine's Rights of Man
- (2015年3月)Malthus's Criticism of Paine's Rights of Man: Some Thoughts on the Development of Malthus's Reformist Ideas
- (2016年3月)Reviewing the Development of Malthus's Reformist Ideas from 1803 to 1806, With Special Reference to His Criticism of Paine's Rights of Man
国際ワークショップのスケジュールが公開された。ここにリンクしておく。何とわずか10日後である。プレゼン用のパワポなども作らねば。