Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

Cristina Marcuzzo教授セミナー

民医連での採血検査を経て、大学へ。昼休み、経済学部国際化プログラム委員会に出席する。来年度、英語での授業を担当することになってしまった。本当に僕でいいのか? 3限は18期生と次回プレゼンの打ち合わせ。終了後、大阪学院大へ移動し、16時からCristina Marcuzzo教授(ローマ大学セミナー "Is there a Cambridge Approach to Economics?"を聴講する。Marcuzzo教授はヨーロッパ経済学史学会(ESHET)の会長を歴任された大御所。多くのことを学んだ。

7ヵ月前、3月上旬にCahiers d'économie Politique / Papers in Political Economy誌に投稿した拙稿(Malthus&Paine論)の査読結果がようやく届けられた。結果はAccepted subject to minor revisionsであった。まだ完全にacceptされたわけではないが、それでもものすごくうれしい。と言うのも、この論文はここまでたどり着くだけでも6年以上かかっているからだ。最初の報告が2012年9月のESHET-JSHET(コルシカ)で、以後、2013年7月、2014年3月、2014年8月、2016年3月、2016年9月、2018年3月と合計7回も国際学会・ワークショップでの報告を行い、「報告→改訂」を繰り返してきた(加筆修正の結果、全体の分量は最初期のバージョンの倍以上になっている)。リサーチそれ自体は「活字になる価値はある」と確信していたのだが、投稿したジャーナルのレフェリーになかなか評価してもらえず、悪戦苦闘の日々であった。おそらくmain argumentの押し出し方が下手だったのだろう。報告のたびに力点を変更し、最後は「教育改革」と「議会改革」に象徴される「1803年から1806年の議論の色合いの変化」に焦点をしぼり、ようやくaccept一歩手前までたどりついた。とは言え、最後の最後まで、活字になるまでは気が抜けない。家に帰るまでが遠足です(笑)。