名古屋へ。表題の研究会へ出席する。プログラムには3本の研究報告が記されているが、いちばんのお目当ては、伊藤邦武先生のご報告。分析哲学研究の第一人者だが、『ケインズの哲学』といった著作も発表されており、そのお仕事は経済思想史家からも大いに注目されている。ケインズのバーク受容に強い関心を有する僕にとって、ケインズの「慣習」理解はきわめて重要な研究テーマであり、伊藤先生のご研究への参照なしに遂行できない研究テーマなのだ。お名前は昔から存じ上げていたものの、ご本人を直接目にするのは今回が初めてで、とても貴重な機会だった。
その伊藤先生、そして、ケインズ経済学研究の大家平井俊顕先生から、初期ケインズ解釈に関する貴重な知見をたくさん賜った。たいへん有益だった。今日ここに来なかったら方法論フォーラムの論文で致命的なポカをおかすところだったよ。継承と断絶の両面を正確にとらえないとケインズ思想を形成史的に論じられないもの。
研究会終了後、懇親会をスキップして、旧友M君ご夫妻と合流し、名古屋駅前で夕食をとる。過日東京から名古屋へ転勤したM君だが、最近僕のほうに名古屋への出張機会が乏しく、しかも在外研究で5か月間日本を留守にしていたこともあって、彼と会うのは何と2年ぶりであった。*1この店に入った。
http://tabelog.com/aichi/A2301/A230101/23002266/
名古屋の焼き鳥・手羽先はやはりおいしいね。
*1:前回は2014年3月30日に会っている。http://d.hatena.ne.jp/nakcazawa/20140330