Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

HETSA 2016 @ Federation University Australia, Melbourne

HETSA 2016


7月13日から15日までの3日間、オーストラリア経済学史学会(HETSA)の第29回年次大会に参加した。

http://federation.edu.au/faculties-and-schools/federation-business-school/events/hetsa-conference-2016#Program

会場はメルボルンにあるFederation University AustraliaのRoyal Society of Victoria Buildingである。

初日の13日は、夕方から始まるreceptionのみで、昼間は本来自由に過ごせるはずだったのだが、自分の報告が翌14日のトップだった関係で、13日の昼間はホテルの部屋に閉じこもって予行演習に励んだ。仕事があまりに忙しく(15連勤!)、日本で一度も予行演習をせずに現地入りした。こんなことは初めてである。何てこったい。報告を15分で収められるように、ストップウォッチで計測しながら、実際にパワポを操作しながら声を出する練習を何度か行った。

翌日の本番だが、報告のほうはまずまずうまくやれたように思う。少なくとも、練習の成果は出せた。ただ、質疑応答のほうはイマイチ。質問の一部が相変わらずうまく聞き取れず、当てずっぽうでリプライせざるをえなかった。自分としては全体で60点から65点くらい。やや悔いの残る結果である。

総じて、蓄積疲労が抜けず、眠気と闘い続けた3日間だった。信じがたいハードスケジュールの隙間を縫ってまでしてわざわざ渡豪する必要があったのか(休息を優先すべきだったのでは?)という疑問がどうしても残るのだが、最悪の場合、来年から4年間、海外の学会への参加が不可能になってしまうので、やはり参加して良かったと考えるべきだろう。

今日(15日)の午前のある報告の時だけはお目目パッチリ。LSEのPhD candidateの女性によるマルサスの報告があまりに素晴らしくて惚れ惚れした。経済史と政治哲学の間を自由に駆け巡っている。体に電気が走った。優秀な人がいるものだね。

昼食の様子↓

日本からの参加は僕を含めて7名で、中堅が3名、若手が4名。自分が英語で初報告した2008年のことを思うと、若手は皆、よく頑張っていたと思う。特にY本君とF村君に対しては、Greg MooreさんとTony Endresさんから直接称賛の言葉を聞いた。大したものだと思う。

この3日間はホテルと会場を往復しただけで終わった。早起きして周辺の散歩くらいしたかったが、そんな元気は残っていなかった。メルボルンの街をまったく知らないまま(ホテル〜会場間は徒歩で5分かからない至近距離)、明日の昼にはここを離れなければならない。もったいないことこの上ないが、学期中の出張なので仕方がない。18日が祝日にもかかわらず授業日に設定されているため、どうしても17日中に日本へ戻らなければならない。祝日授業を行わざるをえない詰め詰めの学年暦の余波がこんなところにまで及んでいる。2008年に初めてこの学会に参加した時は、旅程にもう少し余裕があったはずなのだが。