Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

14期生卒業論文報告会

14期生卒業論文報告会


13回目(2部ゼミを含めると14回目)となる恒例行事である。生憎、今日は土曜日ながらも月曜授業日で、1限目に経済学説史を講義した後、大急ぎで15期生の助けを借りて会場設営を行った。ドタバタ感満載だったが、それにもかかわらず、今回は特に感慨深い発表会であった。

14期生の指導には、正直なところ、不安が非常に大きかった。認定留学(そのこと自体はとても喜ばしいことである)のために半期不在にする学生があり、また、1年間の休学の後(13期生から)合流する学生もあった。加えて、彼らの3回生春学期、僕は在外研究(シドニー)のために日本を留守にし、スカイプでの指導となった。果たしてこれで学年としての一体感が保てるのか? しかし、蓋を開けてみたら、何事もしっかりと自分たちで進めてくれる学生たちだった。入ゼミ面接、西日本インカレの準備・・・インカレで最優秀賞を受賞できたことは喜ばしいことだが、それは本質的な問題ではない。17名が馴れ合うことなく切磋琢磨し、学年としてのクオリティを高め続けてくれたことが、何より嬉しい。特に傑出した人材はいなかったかもしれないが、聴き役・まとめ役に徹してくれたゼミ長K君の尽力もあって、学年としてのまとまりはここ十数年で最高レベルだったののではないか。「寛容さ」に満ち溢れた17名だった。昨年12月、卒論で失速したのは残念だったが、それでもこの学年の素晴らしさは揺るぎない。今日口頭発表された全17本の卒論は、いずれも書き手の魂を感じさせるものであった。

交通事故による後遺症、お父様の早世・・・ゼミ生自身からこれまで語られなかったことをご父母のコメントを通じて初めて知らされた時、思わず胸が熱くなった。

参加者は、現役ゼミ生が35名(4回生17名、3回生18名)、4回生のご家族が26名、OB/OGが17名、外国人留学生1名、合計79名であった。*1

6期生Mさんが娘さんと一緒に見学に来てくれた。結婚前から毎年熱心に聴講に来てくれていた彼女だが、ついにこういう日が来ようとは。素直に嬉しい。彼女自身が自分の卒論を報告してから8年。卒論報告会の歴史の1ページを飾るべき光景を見させてもらった。

これまでの卒業論文報告会の記録は以下。

一昨日、昨日と続いた体調不良だが、何とか持ちこたえてくれた。今朝妻が作ってくれた七草粥のおかげかも。

*1:去年は74名。去年より多かったとはビックリ。