Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

12期生卒業論文報告会(最後の授業参観)

12期生卒業論文報告会


ゼミ活動の最後を飾る恒例行事である「卒業論文報告会(最後の授業参観)」を今年も開催した。今日の日を無事に(僕自身は年末年始傷だらけになったが・・・笑)迎えられたことを喜ばしく思う。

これまでの卒業論文報告会の記録は以下。

12期生はもともと15名でスタートしたが、Y信君が途中1年休学し復学後13期へ移籍したので、全14名ということになる。14名全員が持ち1人あたり時間20分(報告15分+質疑応答5分)で卒業論文をプレゼンテーションした。

昨年(11期)は12名だったが、今年は2名増えて14名なので、午後だけで卒論報告会を実施できるギリギリのタイムテーブルになった。12時半開始、18時終了である。来年(13期)は19名なので、午前中に5名分の枠が必要になる。「1人20分では短い」という声も聞こえてくるのだが、1人30分で19名分のタイムテーブルを組むと、9時開始、20時終了となり、聞いている側の体力の限界を超えてしまう。やはり持ち時間は最大限で1人20分だろう。19名というのはここ数年でいちばん多いゼミ生数だ。*1来年の卒論報告会をどのようにうまく運営するか、知恵をしぼらねばならないな。

話を12期生に戻すと、パワポの準備を怠っている者は誰もいなかった。M井君とY水君のプレゼンは特筆すべき巧さであった。OKDさんのプレゼンが完全に時間切れになってしまったことが残念である。13期生の裏方の仕事は完璧で、すべてがスムーズに進行した。12期生14名の卒論タイトルは以下の通りである(登壇順)。

  • 心をなくした「おもてなしの心」
  • 日本人の働き方の行方 〜日本人は外発的動機だけで働けるのか?〜
  • 世界遺産の光と影 〜世界遺産の真の存在価値とは〜
  • 多様化するカフェ・喫茶店の未来 〜カフェが繋ぐ人の和〜
  • アパレル販売員の現場力と能力開発 ★
  • 教育業界の明日 〜モンスターペアレント急増の背景を探る〜
  • 日本が持つべきブランド力
  • 劇場としての「就活」 〜演技する若者たち〜
  • ゆとり教育と二段階の学び 〜J.S.ミルの教育思想を手がかりとして〜 ★
  • 生き残るホテル・淘汰されるホテルとは
  • 自転車大国!? 日本 〜過去・現在・未来〜
  • 自分のアタマで考えよう! 自分だけの意思決定の仕方とは!?
  • 子どもたちの笑顔で溢れる社会づくりへ 〜貧困問題を教育という視点から見つめる〜 ★
  • アフリカの健康を考える ★

   ★は経済学会懸賞論文に応募予定の論文である。

総出席者数は、12期生(4回生)14名+13期生(3回生)18名+14期生(2回生)12名+OB/OG17名+12期生のご父母18名=合計79名であった。OB/OG18名の内訳は、5期生1名(溝口)、9期生5名(後藤・戸田・西尾・牧山・山本・西尾)、11期生11名(木村・酒井・高篠・田中・中澤・中田・野口・宮崎・村尾・山岡・吉岡)であった。

関大前のアグーにて慰労会&OB/OG会。主としてOB/OGと会話する。特に就職1年目をそろそろ終えようとしている11期生は、学生時代から激変した生活ペースにまだあまり馴染めていないようだ。僕自身は学生時代に戻りたいなんて、これっぽっちも思わないが、それでも「学生時代は良かった〜戻りたい〜」と思う気持ちは理解できる。学生時代が遠い昔になりすぎてアドバイスをするには不適格な僕に代わって、社会人3年目を終えようとしている9期生が適切なアドバイスを11期生にしてくれていたことが、とてもありがたかったし、彼らの成長をこの上なく嬉しく思った。成長は「成長したい」と意識するのではなく、気がついたら「成長している」ものではないか。「この会社で、今の仕事で成長できるのだろうか」などと悩む前に(9期生から「それは贅沢な悩みやわ。人間関係に不満がないなら、それだけで十分にありがたいと思わないと」などと突っ込まれていたが)、「自分の足で立って生きているだけで十分に素晴らしい」と日々自分をほめてあげればよい。それを3年ほど続けていたら、かつてはできなかったことが知らぬ間にできるようになっていて、「意外と私、成長しとるやんか〜」という感じになるのではないか。成長願望・成長信仰にご注意を。

これで12期生はゼミ活動のすべてを終えたことになる。後は3月20日の卒業式を残すのみである。14名全員が笑顔でその日を迎えられることを切に願う。

【8800】

*1:2期生は20名いたが、10名ずつ2会場に分けたので、午後だけで開催できた。しかし、報告会終了後、「1つの会場でやりたかった」というゼミ生の意見を聞いて、3期生以降は1つの会場で行っている。