Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

16期生の解散&K先生の最終講義

3限、16期(3回生)ゼミ。本日をもってクラスとしての16期生は解散し、個人指導体制に移行することを通知する。学習指導は個人単位でも集団単位でも可能である。1+1が3にならず1や0にしかならない場合には、集団指導にこだわらないほうがよいと判断した。この1年半で17名の学びへの熱意や向いている方向がバラバラであることが明らかになったのだから、これ以上17名をクラス単位で指導するのは百害あって一利なしである。そこで4回生においてもnakcazawaの指導のもとでしっかりと学びたいと思っている者だけを対象に、単位修得とは無関係に新16期生を組織することにした。

ゼミの解散は4期生以来、2回目である。当時の日記が残っている。12年前である。

これ以上の詳細は日記に書き残されていない。「解散」という言葉も使われていない。さすがに憚られたのだろう。結局4期生は17名中6名が残り(11名が去った)、休学中だった3期生1名が復学して、合計7名で新4期生をスタートさせた。*1さて、16期生はどうなるのだろうか? 学生気質もあの頃とはずいぶん違ってしまっている。ゼミと卒論が必修科目になっており、新16期生に参加しない旧16期生の学生との関係がなくなるわけでもない。最低限の卒論指導は継続しなければならない。新16期生に何名が参加表明するかはわからないが、全員は無理だとしても一人でも多くのゼミ生の潜在能力を引き延ばして社会へ送り出すのがゼミ指導教員としての自分の本業であるので、それを忘れずに彼らとの最後の一年間を過ごしたい。「学ぶ」ことの素晴らしさを一人でも多くに伝えたい。

5限、同僚K先生(今年度いっぱいで定年退職される)の最終講義を聴講する。千里山で学ぶ学生への愛情があふれる内容で、大いに感動した。K先生のご人望の高さを象徴するかのように、他学部・他大学からも多くの聴衆があった。素晴らしい90分であった。もう10年以上前のことになるが、K先生が学部長を務める執行部において、僕は学生主任として一緒に仕事をし、本当に多くのことを学ばせていただいた。感謝の気持ちでいっぱいである。

*1:卒業生2名(1名は教員採用試験浪人中、1名は大学院生)がレギュラー・ゲストとして加わってくれたので、結局1年間を9名で過ごした。