Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

22期生顔合わせ会

10時前に大学に到着。残務(顔合わせ会の資料作成)で超ドタバタ。「やばい、時間が足りない!」と研究室で孤独に叫びつつ、何とかギリギリ間に合わせる。

2限、経済学説史。春秋両学期全30回のうちの29回目。春学期はアダム・スミス・スペシャル、秋学期はエドマンド・バーク・スペシャルだが、ついに残り1回、いよいよゴールが見えてきた。来年度の経済学説史の講義だが、春学期は今年度と同様にスミス・スペシャルで進めるが、秋学期のほうは現在編集中の教科書『経済学史―方法論からのアプローチ』に即した講義内容に変更する予定である。(バーク・スペシャルの復活は再来年度?)

さて、昼休みは待ちに待った新ゼミ生(22期生)の顔合わせ会である。一昨年(20期生)と昨年(21期生)はコロナ禍の影響で開催できなかった。

22期生の顔ぶれが確定してからすでに1か月半近くが経過した。残念ながら2名がインフルエンザと発熱のために欠席となったが、全15名中13名が集合してくれた。*1新ゼミ生との初顔合わせは、千里山での教員生活が25年目になった今でも、相変わらず緊張するものである。「何事に対しても真剣に一生懸命に取り組むぞ!」という指導教員の心意気を、学生たちを萎縮させない程度にきちんと伝えるのは、本当に難しい。10年前、20年前と違って、今や自分が学生たちの父親の年代になってしまっているので、同じことを言っても伝わり方が違ってくる(おそらく以前よりも威圧的に響いている)はずなのだ。

やはり今日みたいな日は、自分がゼミに入ったばかりの三十数年前のことを、いろいろ思い出してしまうな。田中秀夫ゼミ、これ以上望みようのない素晴らしい先生と同期メンバーに恵まれて、毎回のゼミが本当に待ち遠しく、人生で最も充実した2年間だった。だからこそ、勉強が楽しくて仕方なくなり、研究者(大学教員)の道を目指すことを決意したわけで。自分が体験したような、人生が変わる素晴らしい2年間を、22期生にもぜひ体験させてあげたい。そのために指導教員の自分ができることはいったい何か? いまだ模索中である。ゼミ長はTJさん、座禅会幹事はTKNGさんとMCKW君にすんなり決まり、とてもありがたかった。TJさんは、3期FKDさん、6期MRMTさん、13期MTSTさん、15期MTMTさんに続く、5人目の女性ゼミ長ということになる。

13名のうち2名は3限目の授業に出席するために抜け、残り11名と正門前のカフェ・ゲリラにて食事会を催す。初対面ということで、もっと緊張したムードになるかと思ったが、意外に和気藹々なムードで会話が弾み安心した。前もって恒例の1分間自己紹介動画を作成してもらっていたおかげで、話題に事欠かなかったからかもしれない。お世辞抜きで、22期生の自己紹介動画は例年になくレベルが高く、感心した。20・21期生にも審査に加わってもらい、MTYM君(5位)、HSTNさん(4位)、YMSTさん(3位)、YMMT君(2位)、TJさん(1位)の5名を表彰した(トップ3には賞品を授与)。小さなこと一つ一つに真剣に取り組むことの大切さを体感してもらえたらいいな。ちなみに、写真はEGW君が注文したメガランチ(笑)。

14時半にいったん解散したが、座禅会幹事2名はさっそく日程調整のために動き始めてくれたようで、幸先の良いスタートとなった。個人的野望としては、21期生がヴェリタス杯で初めて3位入賞したので、22期生には少なくともそれを超える1位か2位での入賞を期待したい。卒業時に15名全員から「nakcazawaゼミに入って良かった」と思ってもらえるよう、これから2年間頑張るぞ。

話題変わって、昨日最終バージョンを入稿したJohn Pullen先生の追悼文だが、HETSAのAlex Millmow会長からさっそく "You have written a great tribute of John and his work on Malthus." とのお褒めの言葉をいただいた。これで一安心である。

実に長い一日であった。めっちゃ疲れた。

【9673】

*1:長崎県出身2名と宮城県出身1名を含む。どちらもゼミ史上初めて。体育会がゼロというのも、近年ではかなりレア。