午前中は通院。民医連で2ヵ月に1回の定期検診(血圧)。午後から大学へ。
17期生KTFJ君、YMST君の卒論個人指導。その最中に西日本インカレ予選会の結果が届く。結局18期生は3チームとも予選突破ならず。悔しいけれども仕方がない。結果よりもプロセスのほうが、18期生がインカレ参加を通じて何を学んでくれたのかのほうが、はるかに重要だ。
この悔しさをバネにして、4回生のゼミ活動をいっそう充実させ、有終の美を飾って欲しい。「4回生のゼミは(就活があるから)卒論だけで十分だよね?」なんて勘違いされたら、困ることこの上なし。
まだ講評は届いていないが、僕個人の意見を記せば、敗因は3チームとも10分間に凝縮された情報量(密度)の差だろう。やはり調べもの(ネット上にある情報、インタビュー、アンケート等々)を組み合わせただけでは足りない。過去に本選へ進んだ3チームはいずれも夏休みを利用して特定企業に足繁く通い、独自情報を入手するのみならず、サンプル商品の試作にご協力いただけるまでの信頼関係を築いた。そういう手間暇を避けたいのであれば、個別情報の紹介をこえる論理的な加工、一般化が必要であるだろう。この壁をこえる能力を養うためには、やはりまとまった大きさの本を常日頃から精読して訓練する以外にないと僕は確信するのだが、残念ながら、本を読むという時間を要する営みを「めんどくさい」と忌避する学生は増え続ける一方で、指導教員としてできるアドバイスが最初からかなり制約されてしまっている。
まとまった大きさの本をじっくり時間をかけて読む。これこそ昔も今も変わらぬ最強の成長法ではないだろうか。もちろん、ほとんどの学生が僕のこの言葉に耳を傾けてくれないことは重々承知しているが。
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