Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

ゼミを「保守するために改革する」

午前中、3限の教材作成。昼休み、全学自己点検委員会。3限、18期(3回生)ゼミ。4限、17期(4回生)ゼミ。5限、19期(2回生)ゼミ。

「保守するために改革する」というのは、エドマンド・バークが残した有名な言葉だが、目下ゼミはそのような改革の真っ最中である。18期では新しい4回生ゼミのあり方を、19期では新しいゼミ募集・選考のあり方を模索し始めている。現在のゼミのシステムのほとんどすべては、歴代のゼミ生が試行錯誤しながら時間をかけて作り上げ改良を加えてきたものだが、それらを「すでにあるもの」「ルーティン」として受け取り改良を怠ると、形骸化・経年劣化が始まる。15期から16期にかけての時期は、残念ながら、そうした形骸化・経年劣化が徐々に目立ってきたように思う。

2年ぶりに復活開催する卒論報告会の案内を昨日OB/OG たちに送ったら続々と返事が。このイベント、やはりとても大事だな。卒業生たちが気軽に旧交を温める絶好の機会になっている。今や幼い子供の父母も多い。同窓会と銘打つと敷居が高くなりすぎる。気軽に数分~数十分だけ顔を出せる機会であるのが良いのだろう。復活開催の決定は正解だと思うが、二度と形骸化・経年劣化が生じないよう、この行事の良さを保ちつつも、現役ゼミ生のやる気を刺激し続けるような小さな改革を今後も積み重ねていかねばならない。*1

nakcazawaゼミは変わり続ける・・・そして・・・変わらない。

【8388】

*1:本当に小さな改革であるが、17期生から事実上初めて共同での卒論執筆を認め、その代わりに3回生のヴェリタス杯で扱ったテーマをいっそう深く耕すこと、4回生春学期の関学龍大との合同ゼミで中間報告を行うことを求めた。結果的に2本の共同論文がクオリティ的にとても満足のゆくものになった。