Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

院生合同学術研究大会(院祭)

昨日・今日の2日間、本務校の大学院で院生合同学術研究大会(通称「院祭」)が開催された。僕の大学院授業に出席している5名の院生*1のうち1名が昨日、4名が今日、研究発表を行った。昨日の1名の報告は残念ながら聴くことができなかったが、今日は学部授業も会議もない(&大学院授業は自動的に休講となる)ため、4名の研究発表を聴かせてもらった。どの発表も改善の余地がまだまだ大きかったが、それは修行中の身であれば当然のことであり、否定的なニュアンスはほとんどない。*2むしろ印象深かったのは、マクロ、計量、地域経済、経済学説史など専門分野を異にする院生たちの間で、互いに励ましあい刺激しあう良好な人間関係がかなりの程度で構築されているように感じられたことだ。これは大学院重点化以降の国立大学ではなかなか見られない、小規模大学院ならではの光景であり、僕自身が経験した(古き良き)大学院時代を髣髴とさせるものだった。また、指導院生をまだ持っておられない同僚YSNさんがわざわざ院祭に足を運び、発表者(授業の履修学生)に厳しく丁寧なコメントをしてくださったことも、たいへんうれしかった。教員のほうでも「チームで院生を育てる」体制が徐々に構築できているような気がしている。院生の皆さんには、この恵まれた(断言するぞ!)環境を最大限に利用して、研究能力のさらなる向上に努めてもらいたい。教員のほうもこれまで以上に教育指導に汗を流すよう努めたい。

院祭終了後、研究室に戻り、20時半までU村先生退職記念号論文の執筆。語学の勉強は『気軽に学ぶロシア語』の42-44課(読了)。

さて、明日・明後日は2020年3月以来、1年8か月ぶりの学会出張(東京)である。今から心配になっているのは、明々後日4限の19期(4回生)ゼミ。卒論の執筆でダントツの遅れをとっている2名が2回目の発表なのだが、果たして大丈夫だろうか。特にうち1名は9月からテーマを二転三転させたうえ「このテーマ(サッカー)じゃダメだよ。やめておきなさい」と僕からはっきり忠告されても強行突破した輩なので、その落とし前は自分でつけてもらうしかない。まぁ、どんなテーマを選ぶにしろ、専門書や学術論文を1本も読まずネット記事(をまとめて感想を付け加える)だけで書こうとしている時点でアウトなのだが、そこをなかなかわかってくれない。

【11540】

*1:厳密には6名だが、1名は中国からオンラインで出席。

*2:ただ、自分の指導学生であるKBH君には、期待と愛情をこめて、あえて厳し目に、この言葉をプレゼントしたい。「言い訳は成長の敵。」(野村克也)