Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

International Workshop on Classical Political Economy

立教大学で開催される "International Workshop on Classical Political Economy" に参加(含研究報告)するために、3泊4日の日程で東京に出張した。当初、参加の予定はなかったのだが、HETSA仲間のMatthew SmithさんとAlex Thomasさんが参加する(招聘される)という情報が入ってきて、どうしても参加したくなり、以前から構想していたHSMTさんとの共同論文を超特急で仕上げて(作業の多くをHSMTさんが積極的に引き受けてくれた)、報告メンバーに加えてもらった。昨年3月に肺機能の低下が判明し、主治医から空の便の利用を禁止されて以来、「もう一生、オーストラリアに行けないかもしれない。オーストラリア(つながり)の友人たちとも会えないかもしれない」と落胆の日々を送っていたので、旧友たちの来日は本当にうれしい。彼らとの生のコミュニケーション(2019年9月のHETSA以来、3年半ぶり!)は人生のカンフル剤と言いうるものである。

国際ワークショップ自体は3月14・15日の2日間の開催であるが、自宅から立教に当日入りするのは体力的にかなりしんどいので、13日(前日)に東京入り。だが夜に手痛いミスをしてしまう。4月から在外研究で渡英される元同僚SSTさんの歓送会にたまたま招待され参加したのだが、その際、(悪酔いしやすく以前から気を付けていた)ちゃんぽん飲酒(焼酎、ビール、日本酒、ワイン)をうっかりやってしまったのである。しかも「ウコンの力」のような二日酔い対策ドリンクの服用も忘れていた。案の定、翌日は二日酔いで目覚める。それほど深刻なものではないと当初は思っていたが、昼を過ぎても、夕方になっても、酔いが抜けず*1、英語でコミュニケーションするための集中力がまったく続かない。何とか一言だけコメントをひねり出して議論に加わったものの、この日はそれが限界で、結局、万全からほど遠い体調で国際ワークショップ初日を過ごした。19時前にはホテルに戻って、ベッドの上で横になり、体調回復に努めた。自分の報告が初日でなくて本当に良かった。

2日目、15日の朝、目覚めた時、体調はほぼ元に戻っており、一安心。僕とHSMTさんの報告(メインプレゼンターはHSMTさん)は何とかハチの巣にならずにすんだ。自分の英語は55点くらい。3年半というブランクの影響は予想以上に大きく、話せず聞き取れず、この日の最後まで勘が戻らなかった。報告を終えてから、「ああ言えばよかった」と反省することばかり。日頃の地道な鍛錬を怠ったせいであり、自業自得以外の何ものでもない。とは言え、前日とは比べものになれないくらい体調が良かったので、他の報告者との質疑応答にも積極的に関わることができた。アルコールの摂取をセーブしながら懇親会にも参加した。招聘された報告者の国はイギリス、フランス、スペイン、オーストラリア、インドと多岐にわたり、何とも国際色豊かな、賑やかな懇親会となった。

本日(16日)、Matthew&Alexと一緒にランチを楽しんでから、帰洛した。4日間の出張でいちばん楽しかったのは、実は今日のランチだったかもしれない。英語勘が戻ってきたおかげで、Matthew&Alexとしゃべり倒すことができた。そうそう、この感じ。とても懐かしい感覚。裏を返せば、英語が以前のような感じで聞こえてくるまでに3日かかった、ということでもある。大塚駅前の成城石井でAlexから頼まれていたゆず胡椒のボトルを購入。インド出身で今回初めて日本を訪れた彼にとって、ゆず胡椒はびっくり仰天の未知のスパイスだった模様だ。

さて、今回の出張では初めて大塚に宿泊した。池袋ではなく大塚にしたのは、大塚駅前に前々から一度覗いてみたいやきとん屋さんがあったからである。それは「富久晴」。「吉田類の酒場放浪記」「おんな酒場放浪記」で紹介された際、「これぞまさに自分好みの店だ」と体に電気が走ったのだ。期待通り、味も価格もスタッフの方々の対応もすべての点で最高点をあげたくなる素晴らしいお店であった。

その他、HSMTさんと行った「日高屋 池袋東口駅前店」、Matthewに誘われて行った「日本酒バー 酒母」も当たりであった。

何はともあれ、頂戴したコメントにもとづいて報告原稿をブラッシュアップして、海外査読誌へ投稿するのが、今回の国際ワークショップ参加の主たるの目的なので、それだけは明日以降も忘れないようにしたい。

4日間のうち、14日のみ、休肝日。今週はすでに3日間飲酒したので、明日・明後日・明々後日は休肝日としなければならない。

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*1:二日酔い的な症状をあれだけ長く引きずったのは、これまでの人生でなかった。それだけ老化が進行しているということだろう。