Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

学会シーズン

秋は学会シーズンだ。たまたま今日・明日と中央大学日本経済学会の秋季大会*1が開催されている。思想史が専門の僕にはまったく縁のない学会なのだが、気まぐれでプログラムを覗いてみた。同僚のN久さん(ミクロ)、N川さん(金融)、M本さん(環境)、S田さん(国際)、元同僚のK藤さん(マクロ)、S木さん(労働)の名前が見える。みんな活躍しているなぁ。僕ももっと頑張らないと。
僕のほうは11月12・13日に岡山大学で開催される社会思想史学会*2で「18世紀末ブリテンにおける共和主義とバーク」というタイトルの研究報告をする予定なのだが、報告原稿はまだ全然まとまっていなくて、勉強を進めれば進めるほど、かえって混沌の度合いが深まっていく感じだ。バークは共和主義の伝統(のある側面)を18世紀末のブリテンの現状に即して保守的に(正確には「保守的自由主義」的に――要別途詳説)改変したのであって、その改変は彼のnatural aristocracyの概念に象徴されている、というのが僕の基本的理解なのだが、経済思想史家としてこの問題を論じる以上、このバークの改変と社会科学(特に経済学)の成立との関連について論じないわけにはいかない。これがなかなか一筋縄ではいかない。先日のヒューム研究学会の時に思いついたネタと結びつけたいのだけれど。