Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

リアルゴールド

夕食は9月23日に18年ぶりの再開を果たした幼なじみのY崎君と一緒に。幼い頃の記憶力のすごさを物語るこんな思い出話を彼から聞かされた。

おそらく中1か中2の頃、僕らはいわゆる「ライブ」というものに初めて出かけた。今は解散してしまったバンド「チューリップ」*1の明石でのライブだ。大いに盛り上がり、アンコールは三度。大満足のライブだった。しかし僕らが利用していた山陽電車の当時の終電時刻はとても早くて、ライブが終了してから明石駅に行ったら、すでに終電はなくなっていた。やばい。タクシーで帰るには距離がありすぎる。仕方がないので実家に電話をして、父に迎えに来てもらうことに。しかし父はすでにアルコールを身体に入れて、あとは寝るだけという状態だったみたいだ。だから電話口ではかなり機嫌が悪かったし、車の中でも「中学生の分際でコンサートなんぞ・・・」「こんなしょうもないもん二度と行くな・・・」「そんな暇があったら・・・」と愚痴ばかり聞かされた。僕は父の大爆発を恐れて、ひたすら小さくなっていた。僕はこれだけしか覚えていないのだが、Y崎君の記憶では、父は酔い(or 睡魔)と戦っていたようで、明石から実家への帰路の途中で車を停めて、自動販売機で「リアルゴールド」を買って飲んでいた、とのこと。なぜか鮮烈に覚えているらしい。文章ではなかなかこの面白さを伝えられないが、「リアルゴールド」という具体的すぎる名前が僕の笑いのツボにはまった。しばらく笑いがとまらなかった。

リアルゴールドでこれだけ大笑いしているのは、日本広しと言えども、僕たち2人だけだろう。

*1:サボテンの花」などのヒットで知られる財津和夫が率いていたバンド。