Y崎君との再会を祝して買ったわけではなくて、再会の前にたまたまamazonで見つけて懐かしさのあまり衝動買いしてしまった。チューリップ三十余年の歴史を追いかけた7枚組みDVDボックス。DISC6の解散ツアーとDISC7の再結成ツアーとのコントラストがいちばん印象に残った。傷だらけで失速していくバンドが最後の気力を振り絞って演奏している姿は、「これがあのチューリップ?」と首をひねるくらい違和感に満ちたものだった。メンバーには悪いけれども、演奏に魂が入ってない感じがした。それに対して、かつての確執をリセットしてもう一度バンドとして演奏することの喜びを素直にかみしめている再結成ツアーの躍動感は素晴らしい。「風のメロディ」でメイン・ボーカルが姫野さんから財津さんへとスイッチする部分は鳥肌ものだ。7枚全体を通して改めて実感したのは、彼らが徹頭徹尾ライブ・バンドであり、彼らの本領はライブでの演奏にあったということだ。楽器を演奏しながらあれだけの美しい四声コーラスを安定的に聞かせられるバンドというのは稀有だろう。Y崎君のカラオケの十八番は今も昔も「青春の影」らしいので、再会を祝して貸与した。次に会う時はカラオケ?
TULIP THE FILMS~LIVE ACT TULIP DVD BOX~
- アーティスト: チューリップ
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2005/06/05
- メディア: DVD
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