Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

彼岸

昨日プレゼントしてもらった花束


一昨日急逝されたO阪K済大学のO先生の告別式に参列するために奈良へ。

僕もO先生も、アプローチこそ異なるが、近世イギリスの経済学史を専攻しており、ともに北大和川大学OB*1ということで、かなり親しい間柄だった。いつも明るく上機嫌で、学会・研究会の懇親会では若い衆を相手にいつも最後までつきあってくださる、本当に頼もしい兄貴だった。気がつけば6時間近くも一緒に飲んでいて、O先生が終電を逃してしまい、わが家にお泊めしたこともあった。今日の告別式には彼を慕う大学院生が多数参列していたが、僕もかつてそういう院生の一人だった。

今日初めて知ったのだが、北大和川大学ではレスリング部に所属されていたとのこと。「なるほど」と納得させられる、小柄ながらもがっしりとした体格。病気とは無縁なイメージ。それにもかかわらず、本当に忽然とこの世を去られてしまった。まだ幼い二人の娘さんのあどけない姿が悲しみをいっそう深くする。まだ四十代。あまりに早すぎる。信じられない。今は悲しくて仕方がない。お送りした拙著の感想をお聞かせいただきたかった・・・。

奈良から京都へ帰る電車の中で、昨日送りだしたばかりの6期生ゼミ長M本さんのお父様が亡くなられたという連絡が届く。闘病されていたことは伝え聞いていたが、まるで「娘の卒業までは頑張ってみせる」と心に誓っていたかのように、今朝お亡くなりになられた。もしこれがもう一、二日早かったら、昨日の卒業式はまったく違う沈んだムードに包まれていただろう。

お父様に感謝の気持ちを表明したい。お通夜に参列させていただくために今度は東大阪へ。本日二度目の弔問。自分の父の葬儀を思い出す。

何たる偶然か。お彼岸の真っただ中に彼岸へと旅立たれたお二人。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

昼過ぎから夜にかけてかなり冷え込んだ。いわゆる「花冷え」だな。鴨川の桜も少しずつ咲きかけている。

*1:O先生は学部、僕は大学院。