Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

公開ゼミ

公開ゼミ


3・4限は5期(3回生)ゼミ。テキストは『子どもたちはなぜキレるのか』。

現2回生のゼミ申込(第1次)受付日は6月8日。その関係で今週が公開ゼミ週間に充てられている。水曜の午後は開講科目が少なく、見学しやすい時間帯だったことが大きな理由だろうが、例年にない盛況ぶりであった。正確な見学者数は定かでないが、回収したアンケート数が36枚だったから、40名程度だろうか。

オーディエンスの存在に後押しされて、報告者のプレゼンからもフロアのゼミ生の発言からも普段以上の気合が感じられた。緊張感のある場が人間的成長を促す。テキストに書かれている通りだ。「言語表現能力の衰退」を「大量消費社会」と結びつけるまでは納得できたが、「定常型社会→(腰肚言葉の再生とは異なる)言語表現能力の発展」という展望には、さすがに飛躍を感じた。独創的で面白かったけれど。●●き君は一気にプレゼンが上達したよな。もっと自信を持ってくれて大丈夫。

5限は4期(4回生)ゼミ。テキストは『スロー・イズ・ビューティフル』。

この学年では「考えるとはどういうことか?」「フリーター問題」「教育改革」「人生相談」「私が私であるための条件は?」「組織デザイン」「福祉」「宗教」「面接力」など多様な(多様すぎる?)テーマを扱ってきた。ゼミの残り回数も少なくなってきたので、そろそろこれまで学んできたことを総括する時期であるだろう。今日のテキストはそのためのヒントになってくれるはず。

グローバル経済という怪物どう向き合うのか? 来るべき未来社会をどのように構想するのか? 強い個人にもとづくべきか? 弱い個人にもとづくべきか? 競争(効率)と連帯(公正)のバランスは? どちらの立場をとるかで教育観が変わり、身体観や時間認識も変わる。地域の社会力の衰退は必然? 私の身体や時間は誰のもの? 本当に私だけのもの? すべての問いが円環をなしている。

子どもたちはなぜキレるのか (ちくま新書)

子どもたちはなぜキレるのか (ちくま新書)

スロー・イズ・ビューティフル (平凡社ライブラリー)

スロー・イズ・ビューティフル (平凡社ライブラリー)

定常型社会―新しい「豊かさ」の構想 (岩波新書)

定常型社会―新しい「豊かさ」の構想 (岩波新書)

夕食はゼミ生とキノハチで。この3月に卒業した3期生O川さんの予期せぬ乱入にびっくり。仕事帰りに立ち寄ってくれた。4期・5期にはない独特の「和み」を醸し出してくれる彼女の参加で、テーブルの空気は一気に「和む」。楽しかった。また顔を出しておくれよ。

寝る前の10分に簡単ダンベル体操→◎(2セット)*1 今日のBGMはこれ。

Everybody Loves a Happy Ending

Everybody Loves a Happy Ending

*1:この体操を日課にしてまだ8日しかたっていないけれど、少しずつ腕から肩に筋肉がついてきているのが自分でもわかる。今日は2セットをノンストップで楽々とこなせたからね。