Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

退化?

今日の校舎改築工事


2限、経済学説史。political economyとeconomicsの関係、限界革命ケインズ革命における革命の意義などを中心に、経済学二百数十年の歴史を概観する。毎年しゃべっている内容なのに、年を経るごとに説明が下手になっているような気がしてならない。説明の優先順位がうまくつけられない。丁寧に説明すべき事項をあっさり流してしまったり。「マル経/近経」という2項図式ではなく、「新古典派/ケインズ派/古典派(政治経済学)」という3項図式を理解してもらいたいのだが、新古典派が「ケインズ派と対立している」と言う場合と「古典派(政治経済学)と対立している」と言う場合とでは、「対立」の中味が違うのに、そこをきちんと説明しなかった。労働価値説と効用価値説。需要と供給。ミクロとマクロ。均衡と再生産。対立軸が多すぎて、きれいに整理できない。今日も波に乗れないまま90分が過ぎ去ってしまい、満足からほど遠いイマイチのでき。ああ、煮え切らない。

いちばん言いたかったのは、要するに、「経済学には派閥がある」ということなのだ。

午後は研究室にこもって雑事に勤しむ。書評(新刊紹介)対象本であるマサイアス『経済史講義録』を読む(読了)。7期生書評をHPにアップする。次回の「経済学説史」講義のためのレジュメを作成する。

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