Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

閑古鳥は鳴かなかった

公開ゼミ


疲れがかなりたまっているようだ。9時に起きるのが限界。こんなはずでは。大学に着いた頃には11時を過ぎていた。

大急ぎで今日の授業で必要な教材をコピー室で印刷する。昼休みは某学生に説教部屋の刑を課す。

3限、8期(3回生)ゼミ。今週から来週は2回生が応募するゼミを決定しなければならない時期なので、彼らを主たるターゲットに定めたオープンゼミとして準備した。普段のゼミと内容的な差はないが、報告者にはテキストを読んでいない者にも理解・参加できる形式に仕上げてもらった。正確な人数は数えていないが、十数人の見学者があったように思う。去年の日記を読み返すと、「閑古鳥の鳴く公開ゼミ」*1というエントリ名で、見学者はたった2名だった。今年は閑古鳥が鳴かなくて良かったが、それにしても、去年とまったく同じ木曜3限なのに、この差はいったいなぜ??? 単なる見学に終わらず、自分から主体的に先輩ゼミ生の報告に絡んでいった2回生ほど、合格確率は高まるだろう。何せ先輩ゼミ生が面接官を務めるからね。

4・5限、7期(4回生)ゼミ。ついに第4コーナーを曲がった。卒論中間報告の開始である。トップバッターはI原君とK崎さん。書き手の「らしさ」がにじみ出た好論文(の卵)である。これからビシバシしごいて、もっと魅力的な卒論に仕上げてもらおう。

6限、大学院(修士課程)。先の院入試で合格したM林君(現在は他大学の4回生)が早速今日から参加してくれた。先輩院生の報告と議論を聞いてもらいながら、修士論文の構想を練ってもらうことになる。もちろん、現在執筆中の卒業論文の指導も併せて行う。非正規雇用の問題を扱いたいとのことなので、ガイダンスも兼ねて、その思想史的アプローチについての概論的説明を行う。佐伯・柴山編『現代社会論のキーワード』所収の論文「第三の道」を読む。その後、K-8にてM林君の歓迎会。

明日の大学院(博士課程)の準備として、『対話でわかる痛快明解 経済学史』を読み始めたが、かなり面白い。とても勉強になる。アダム・スミスを扱った第1章では「投下労働価値」と「支配労働価値」の違いをこれ以上ないくらいにわかりやすく説明してくれている。これから先を読み進めるのが楽しみだ。*2著者のM尾さんとは院生時代に(多分14年前!)経済学史学会西南部会の懇親会でずいぶんと話しこんだことを記憶しているが、専門分野の違いもあって、残念なことに、それ以来一度もお会いする機会のないまま今日に至っている。最近は様々な方面で大活躍されておられるようだ。またいつか機会を見つけて、本書の感想を直接お伝えしたいものだ。

対話でわかる 痛快明解 経済学史

対話でわかる 痛快明解 経済学史

腹筋4セット。BGMはこれ。

Queen: Greatest Hits III

Queen: Greatest Hits III

*1:http://d.hatena.ne.jp/nakcazawa/20081002

*2:古典派研究者である僕としてはマルサスとミルが欠けているのが残念。