昨日に引き続き、M尾『対話でわかる痛快明解 経済学史』を読み進める。本日5・6限の大学院(博士課程)の授業(ミル『経済学原理』の講読)でリカードの分配理論について補足的に解説する必要を感じていた上、来週月曜1限「日本経済入門」で比較優位について話をすることになっており、そのわかりやすい説明を探していたからである。第2章がリカードに充てられている。昔からリカードは苦手なのだ。
M尾さんの説明はものすごくわかりやすかった。差額地代論と長期停滞論と穀物法論争が見事に一体的に解説されている。今日で僕のリカード理解は一段階上昇した(はず)。授業で数時間前に仕込んだばかりの知識をさっそく披露してみる。他人に説明してみることが、自分自身にとっていちばんの勉強になる。どこをわかっていないかがわかるから。
こんなわけで、16時まで研究室でリカードと格闘し、途中、2回生の訪問客が2名。2名とも昨日の公開ゼミの見学者。5・6限に授業。終了後、天満でホルモンを味わう。職業柄、「リカードと●●●●」の「●●●●」に入るのは十中八九「マルサス」なのだが、今日は「ホルモン」しかありえない。そんな気分であった。飲酒過多のため筋トレ休止。