Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

7期生卒業式

7期生卒業式


年明け早々に大きくずっこけたが、何とかこの日を迎えることができた。それがいちばん嬉しい。もし肺に外科手術が必要だったなら、いまだに入院中か自宅療養中だっただろう。方々を落胆させることになっていただろう。肺に異常を感じたその日に病院に行って診てもらったのは賢明な選択だった。本当に今回はラッキーだった。かなり運を使ってしまったな。

10時から11時まで式典。12時過ぎから教室で卒業証書の授与を行う。うちのゼミの卒業証書授与は時間がかかるので、終日利用できる教室を強く希望したら(今年から午前と午後の入れ替え制になったので)、とても小さな教室をあてがわれてしまった。卒業生(7期生)と3回生(8期生)だけで教室はほぼ満杯であったのに、今年は10名近いご家族の方々が授与式にまで付き添われたので(これはまったくの想定外。昨年まで1人もおられなかったので)、教室内の人口密度の何とも高かったこと。空気が薄かった(笑)。

僕が個々人に卒業証書を読みあげて手渡し、それぞれ後輩ゼミ生と同級生にスピーチをしてもらった。それからご家族の方々を含めた記念写真の撮影なども行った(思い出の写真は1枚でも多いほうがいい)。授与式が終了した時には14時前になっていた。

7期生に花束を手渡すにあたって、5期生MTY君が経営するお花屋さん「moriya」のお世話になった。8期生は人数が少ない(12名)ので、予算的にかなり厳しかったはずなのだが、MTY君のご厚意で立派な花束を用意することができた。MTY君、本当にありがとう。

夕刻から梅田に移動。卒業生主催の謝恩会に招かれる。チャイナドレスを身にまとったT山さんの登場に度肝をぬかれる。この日のために調達したものらしい。結局、京都在住のN村さんらとともに終電で帰宅する。

国民性や県民性があるように、ゼミにも学年性なるものがあって、7期生はtendernessのとても高い学年だった。泣き上戸が多い。今日は男子も女子も何か一言話すたびに大泣きしていた。素直に寂しさを訴えていた。本当に仲の良い学年だったな。

授与式で各人にスピーチをしてもらったが、「大学に通わせてくれてありがとう」とお母さんの前で丁重に礼を言う卒業生の姿がとりわけ印象的だった。こういう言葉は日常生活でさらっと言えるものではない。人間はそれだけやっかいで面倒な生き物なのだ。だからこそ、卒業式のような式典には大きな意味がある。春である。雪解けの季節である。親子の間のわだかまりがゆっくりと溶け出していく感動的な光景を目の当たりにできたことは、「この仕事をやってきて良かった」という思いを強めてくれるものだった。

【9659】