Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

ケインズの「バーク論」

ケインズは1904年に「バーク論(The Political Doctrines of Edmund Burke)」を書いている。現在進行中の共同研究「経済学方法論フォーラム」での僕の分担テーマは、このバーク論を分析することによって、ケインズの経済政策観に新たな光を当てることである。このテーマとの関わりはとても古く、大学院生時代(多分1996年)に八木紀一郎先生から依頼されて京都大学が購入したケインズ・ペーパーズの整理をアルバイトとして手伝ったことにさかのぼる。その時に『ケインズ全集』に収録されていない「バーク論」を見つけて、バーク研究者として駆け出しの僕は、「これをもとにして近い将来きっと大きな仕事をしてみせる!」と勝手に意気込んだものだった。しかし、自分の描き出すバーク像すら固まっていない段階で、小さな仕事すらできるわけもなかった。2001年度に(大胆にも!)千里山の外書講読のテキストに「バーク論」を指定して、学生と一緒に読み進めたものの、自分なりの理解を得ることできず(≒どう調理してよいかがまったくわからず)、小さな論文を一本書くことすらできなかった。爾来12年。ようやく手ごたえを感じながら、この「バーク論」を読み進められている。調理法がおぼろげながら思い浮かぶのだ。自分の調理法は先行研究のどれとも違う(多分)オリジナルなものだ。今度こそ、きちんとした成果を生み出せそうだ。

今日は午前中いっぱい、妻が所用で外出していたため、娘と二人だけで過ごした。これだけの長時間を二人だけで過ごすのは初めての経験で、なかなかスリリングであった。しかし、父親の不安を察してか、娘はぐずることもなく、一緒に楽しく遊んでくれた。午後は雨だったので、結局一日中、娘の遊び相手を務めたが、娘との絆が昨日までより強まった気がした。隙間の時間に進めた研究のほうも進展が大きく、充実の一日であった。

あと一か月と少しで、娘は一歳の誕生日を迎える。はやいなぁ。僕のこれまでの人生で、いちばん劇的な一年だったなぁ。何もかもが変わってしまったよ。

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