Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

『東大教授』

HETSA(オークランド)の準備がまったく進んでいない。5月末にフルペーパーを事務局に提出してから、完全にストップしている。その間、ゼミ募集やらマルサス学会の準備やらで忙しくしていたので、仕方ないのだが。

出発まで一週間を切って、ようやく重い腰を上げた。まずは、レンタル・スーツケースの手配。それから、報告用のパワーポイント・スライドの作成。フルペーパーから文章を抜粋して貼り付けただけの情けないスライドが20枚。これを作るだけで半日つぶしてしまった。持ち時間22分で、報告に使えるのは15〜17分だから、スライド1枚1分として、もう少し枚数を減らしたいところ。1枚あたりの文字数ももっと減らさないと。

スライドを作ったら作ったで、操作しながらプレゼンする練習もやらなければ。プレゼン用のプロンプトも作らなければ。またまた時間との戦いであるなぁ。

大学から自宅への帰路、扇町プールに立ち寄り、一泳ぎ。さすがに一日中椅子に座りっぱなしというのは健康に悪すぎる。

この本を読了した。

東大教授 (新潮新書)

東大教授 (新潮新書)

面白いだけでなく、初心にかえって「研究にがんばるぞ」という気にさせてもらえる。野心的であれ。しかしもっと謙虚に。久々に心に響いた「自己啓発本」だな。そもそも研究というのはわからないことをたくさん抱えていてそれを解こうとしているわけだから、自分は無知という謙虚さを生むはずなのに、そうでない人が案外多く見受けられるのはなぜだろう? 常識(既存の権威)を疑うことが研究の出発点だと思われるのだが。沖先生はこうした僕の日々の疑問を見事に代弁してくださっている。気負いのない実直な文章は僕の好みだし目指すべきものだ。

【10229】