Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

HR先生退職記念特集号への寄稿(シドニー96日目)

nakcazawa2015-08-06


学部時代の恩師の一人であるHR先生が2017年3月をもって東鴨川大学を定年退職される。HR先生のご退職記念行事の一環として、『経済論叢』でご退職記念特集号が編まれるらしく、寄稿を依頼された。光栄なことである。

橋本寿朗氏の大著『大恐慌期の日本資本主義』や台湾の中小企業に関する中国語の論文を息切れしながら読んだ日々が懐かしく思い出される。卒業論文では、HR先生のご指導のもと、幕末〜明治初頭の日本の綿織物市場について書いたが、修士課程に進んでから専攻をイギリス思想史に定めたため、HR先生との交流はその後も続いたものの、アジア経済の勉強からは(趣味程度の読書を除くと)すっかり離れてしまっている。HR先生のご退職については前々から気になっていたが、専門が遠くなっているため、退職記念行事に加えていただく可能性は低いだろうと推察していた。

だから、こういう形で退職記念行事に加えていただけることを、たいへん光栄に感じている。締切は来年7月末日であるとのこと。すでに方法論プロジェクトとバーク・プロジェクトが同時進行しており、さらに『経済学史研究』から依頼された書評の締切が来年8月末日であるため、スケジュールのやりくりがとても難しいのだが、それでも書かせてもらいたいという気持ちのほうが勝った。「喜んでお引き受けいたしますし、少しでも良い論文に仕上げられるよう精いっぱい努力いたします」と記念号の編集を担当されるW先生に返信した。本日、W先生から返信があり、寄稿させてもらうことが正式に決まった。

HR先生のご専門であるアジアにフォーカスを当てた論文を寄稿することは、残念ながら今の自分の能力では不可能だ。どうしても自分の専門である近世イギリスにフォーカスを当てた論文になる。ただ、できるだけアジア(日本)にも言及できるように意識したい。