Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

柳沢哲哉「マルサス『人口論』における救貧法批判の論理」

日曜日だが入試業務のため出勤。面接委員を務める。

通勤電車の中で『マルサス学会年報』の最新号(第24号)*1を読む。数か月前に発行されたものだが、在外研究中だったため、帰国後ようやく落手した。柳沢哲哉氏の論文「マルサス人口論』における救貧法批判の論理」が素晴らしい。今後わが国のマルサス研究において長く語り継がれること間違いなしの名論文だ。僕自身のマルサス研究に及ぼす影響も大きい。これまで書いてきたことで留保・修正すべき点を数多く気付かされた。2011年に発表された益永淳氏の論文「マルサスの救貧思想――一時的救済の原理と実際的根拠――」が僕のマルサス研究に及ぼした影響は巨大だったが、それ以来の巨大な衝撃だと言えよう。