Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

フレッシュマン・セミナー

フレッシュマン・セミナー


昨日と今日の1泊2日の旅程で、経済学部自治会主催のフレッシュマン・セミナー@飛鳥に引率役として同行した。この行事に同行するのは、現本務校に着任したばかりの1998年、自治会の顧問でもある学生主任の職にあった2007年*1に次いで、9年ぶり3回目ということになる。

雨天のために、個人的に楽しみにしていた石舞台古墳見学とウォークラリーができなかったことは残念だが(メニューに加わったのは2008年からで僕は未経験)、自治会フレセミ担当者が臨機応変にスケジュールを調整し、グループディスカッションの質・量両面の充実につなげてくれた。僕が出したお題は「新しい戦隊ヒーローを考えよう」だったのだが、面白い解答が続出した。「地球戦隊アンシンジャー」に最優秀賞を与えた。地球規模の難問と戦う5人の戦士たち。酸性雨と戦うアカ、水質汚染・海面上昇と戦うアオ、森林の乱開発と戦うミドリ、途上国の食糧危機と戦うキ(くいしんぼうだから食糧問題に敏感なのか?)、きわめつけは差別と戦うピンク。愛の力で地球から差別をなくすらしい。発想の柔軟さに感心した。

現学生主任のSKKBRさんのご判断で、今回から飲酒が9年ぶりに解禁された。9年前に飲酒を全面禁止にしたのは、他ならぬ僕である。当時は上回生が未成年の新入生に飲酒を強要する危険性があまりに高かったからである。大学を見る世間の目が厳しさを増している中、そうした飲酒関係のトラブルは自治会の「活動停止→解散」へとつながりかねなかった。上回生の猛抗議を受けながら、苦渋の決断をした。しかし、9年間の時間を経て、自治会は組織として見事に再生していた。実にしっかりとした組織に生まれ変わっていた。今回、飲酒皆勤によるトラブルは小さなものを含めても皆無だった。

9年前、組織として崩壊寸前だった自治会の立て直しに学生主任として奔走する毎日を送り、身も心もボロボロにされたが、その時の苦労が無駄にならずきちんと報われたことをこの目で確かめることができてとても嬉しかった。