Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

上海出張(2日目)

上海財大豪生大酒店

いよいよ今日から学会本体がスタート。

僕は今日の午前の部の最後、4番目のスピーカーである。朝5時に起床して、念のため、もう一度プレゼンの予行演習を行う。

宿泊ホテル(Howard Johnson Caida Plada Shanghai, 上海財大豪生大酒店)は上海財経大学(開催校)のキャンパスに隣接している。会場まで徒歩で5, 6分しかかからないのだが、慣れない土地ということもあって、道を間違えてしまい、結局20分以上もかかってしまった。

これは道に迷った時に撮った写真。少し路地に入るだけで、昭和40〜50年代の日本の地方都市でしばしば見かけたような光景が目に留まる。

アジアの大都市は、日本を例外として、その都市独特の「におい」がある。上海のにおいもけっこう強い。

8時45分から学会本体がいよいよスタート。



自分の報告だが、ギリギリ合格点を出せる感じ。練習をやりすぎたのか、持ち時間を5分余らせてプレゼン終了。質疑応答のほうは、何を質問されているのかはおおよそわかったが、スムーズにリプライできないのがもどかしい。「マルサス=穏健な改革者」という主張に対して、Terry Peachさんから厳しい批判を浴びるが、Richard van den BergさんやMargaret Schabasさんがサポートしてくださった。唯一の日本人スピーカーだったが、最低限の責任は何とか果たせたのではないか。

Richardはとてもフレンドリーな方で、昨年の大会でもよく話したが、今回はディナーで隣同士になり、プライベートなことまで話せる関係になった。なぜか流れに乗せられて、general meetingまで参加させられてしまったが、この学会はRichardの超人的な努力で維持されていることを改めて実感する。来年の大会は9月(おそらく上旬)にロンドンで開催、再来年の大会はオックスフォードで8月末に開催予定、とのこと。

二次会にも誘われた。断る理由がないので、ご一緒させていただく。皆さん、家族を大事にしておられる。John Vintさん、Terry Peachさん、James Forderさん、Ryan Walterさん、皆さん、奥さんを連れて上海へ。Terryの奥さんは中国出身、Jamesの奥さんはギリシア出身、Ryanの奥さんはウルグアイ出身(そしてRichardの奥さんはインド出身)・・・皆さん、コスモポリタンだなぁ。

オーストラリア人のRyan, Craigとオーストラリア談義も。やはりオーストラリア人は第二次世界大戦で日本がダーウィンを空爆したことを当然のように知っている。僕はつい最近までそのことを知らなかった。知らないということは恥ずかしいことであるなぁ。オーストラリアという国とは一生ずっとつきあっていきたいと思っているので、これからもこういうハードルを一つ一つ乗り越えてゆきたい。