Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

上海出張(4日目)

学会本体の3日目かつ最終日。近代経済学史関連の4本の研究報告を拝聴する。李維森教授(復旦大学*1の報告「本土中国と台湾におけるハイエク思想の普及」は、中国人研究者ならではの含蓄に富む、たいへん面白いものであった。わざわざ中国に来た以上、こういう報告が聞きたかったのだ。ようやくかなえられた。

報告内容が僕自身の関心と合致していたし、日本の経済学史学会でご報告いただいても大きな反応が予想されるので、休憩時間にそのことを伝え、懇親を深めた。復旦大学千里山の経済学部生を短期留学プロラムで継続的に受け入れてくれている大学で、まさに今の時期に学生たちは復旦に来て学んでいる。そのことを彼に伝えて、感謝の意を表明した。

ランチをもって学会本体は終了。超ハードスケジュールな移動に疲れ果て、上海への出発前はHETへの参加を後悔しかけたが、最終的には「参加して良かった」。唯一の日本人スピーカーだったが、そのおかげで海外の研究者との交流機会も増えた。以前よりも突っ込んだ話をすることができた。年齢も関心も比較的近いRichard van den Bergさん(Kingston University)とRyan Walterさん(University of Queensland)とは特によく話し、これからも末永く親しくおつきあいできそうな期待が高まった。巨大な収穫である。

http://business.kingston.ac.uk/staff/dr-richard-van-den-berg

https://polsis.uq.edu.au/profile/107/ryan-walter