Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

息子の寝返り

数日前から寝返り練習を始めた息子。いきなり今朝すんなりとやってみせた。まだ生後4か月もたっていないのにね(娘が寝返りをできたのは生後半年過ぎ)。僕も妻もさすがにびっくり。

午前中は新居の情報を求めて松ヶ崎の不動産屋へ。午後は自宅でゆっくり過ごす。夜は昨日に引き続き、ろうそく売りの手伝いをする娘に保護者として付き添って鯉山へ。

『バーク読本』の実物(見本)が届いてから一日が過ぎたけれども、いまだに興奮がおさまらない。自分自身の25年間(院生5年間+教員20年)に及ぶバーク研究の(現時点での)集大成であり、「こういう本を作りたい!」と思っていたとおりの本を信頼できる同業者の協力を得て作ることができた。その喜びゆえの興奮である。特にバークのアイリッシュアイデンティティは、バークを語るうえで絶対に外せないと院生時代から感じていたものの、独力でフロンティアを切り開けなかった論点であり、その筋の専門家のKWJMさんが共編者に加わってくださったことで、納得のゆくできになった。約4年間の共同研究を通じて若手の成長を至近距離で実感できたことも、バーク研究の今後にとって明るいニュースであり、以前から活躍を期待して親交のあったKRYさんとSTさんは期待以上のレベルの論考を仕上げてくれた。10名からなる共同研究であるため、一書としてのまとまりをどうやってつけていくかが編者としての最重要課題だったが、INZKさんが扇の要となる論考を書いてくださったことで、全体の章構成がすんなりまとまり、大いに助けられた。2009年に公刊した単著『イギリス保守主義の政治経済学 バークとマルサス』において「書きたかったけど書けなかった」論点のほぼすべてが『バーク読本』において網羅できたように感じている。研究に「終わり」「完成」など絶対にないけれども、『バーク読本』が2017年という時点におけるわが国のバーク研究の一つの到達点を表現していることは疑いない。編者としての仕事には今の自分の持てる力を惜しみなく注ぎ続けた。とても大きなやりがいを感じていたし、結果として、労多くして実り多いものであった。自分の研究者人生の分身のようなこの書物が、どうか末永く読み継がれますように。

バーク読本: 〈保守主義の父〉再考のために

バーク読本: 〈保守主義の父〉再考のために