Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

国際学会

猛暑の祝日。しかし授業日。出勤しなければならない。

午前中は某会議。3限、17期(3回生)ゼミ。4限、新16期(4回生)ゼミ。

オーストラリアで報告予定の英語論文について、John Pullen先生にコメントをお願いしていたのだが*1、今日の昼前に届いた。4限終了後にそのコメントを熟読する。碩学ならではの微に入り細を穿つ素晴らしいコメントで、今後の改訂の方向性を見事に指し示してくれていた。本当にありがたい。

HETSA(オーストラリア経済学史学会)は、9月26-28日にPerthのCurtin Universityで開催される。報告エントリーはすでにacceptされており、ほぼ確実に参加する。ここは僕にとって最も馴染みの深い「ホーム」と言ってもよいくらいの学会で、過去2008、2009、2013、2014、2015、2016年に参加しており、次回で7回目の参加ということになる。

http://www.business.uwa.edu.au/research/conferences/hetsa

今年はもう1つ、参加を検討している国際学会がある。The Edmund Burke Society of Americaである。11月17日にノースカロライナ州のBelmont Abbey College(Ian Croweさんの本務校)で大会がある。数日前に知ったばかりで、報告エントリーはしていない。これまでは本務校の入試期間にあたる2月上旬に開催されていたので、参加したくても参加できなかったのだ。規模の小さな学会で、開催頻度も2年に1回のペースなので、今回を逃すとまた2年待たねばならず、2年後に2月上旬開催に戻ってしまう可能性もある。同一学期に2度の海外出張(→休講)はできるだけ避けたいのだが、今回に限っては(報告できなくとも)参加したい気持ちのほうが勝っている。この学会が発行しているStudies in Burke and His Time誌に拙稿が掲載されることが決まっており、EditorのIanさんの編集の労に対して直接本人に感謝の気持ちを伝えたいし、それをきっかけに日米のバーク研究者の交流を深められたら、なんてことも思っている。*2

https://kirkcenter.org/edmund-burke-society/

苦労は多いけれども英語で仕事をする最大のメリットは、やはり自分の研究を日本にとどまらず世界全体に発信できることだろう。まったく面識のない方が自分の研究(論文)を好意的であれ否定的であれ「参照するに値する」と考えて実際に参照してくれているのを見ると、素直にうれしいし励みになる。

Tilley, R. 2017. The Biopolitical Economy of Anti-Essentialism. Solidarity: The Journal of Catholic Social Thought and Secular Ethics, 7(1).

https://researchonline.nd.edu.au/cgi/viewcontent.cgi?article=1114&context=solidarity

注24で拙稿を参照してくれている。

*1:http://d.hatena.ne.jp/nakcazawa/20180626

*2:実はアメリカという国に行くことにはそれほど乗り気ではないのだが。2002年を最後にアメリカの地を踏んでいない。