Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

後ろ髪を引かれつつ仕事

自分は間一髪で難を逃れたが、元教え子M本君を含む何名かの方法論フォーラムメンバーが札幌で被災しており、たいへん不便な暮らしを強いられている様子がSNS経由で伝わってくる。何だか申し訳ない気分でいっぱいだ。

彼ら以外にも、方法論フォーラムに隣接する日程で開催されていたリカード研究会@北海学園大の参加者(多数の外国人ゲストを含む)も被災しているらしい。また、過日の沖縄での集中講義で世話人を務めてくださったIKGKさん、劇団時代の旧友ST君・KSNGさんは札幌出身なので、ご家族やご友人が被災されている可能性が高い。何の力にもなれないが、一日も早い日常への復帰を願うばかりだ。

今日は朝一で高野の整骨院へ。そこから大学へは行かず、自宅に戻って仕事。昨日の続きで、『バーク読本』第4章(美学)の講義ノート作成に勤しむ。自分で言うのも変だが、かなり面白い授業になりそう。「美学とは何?」から始めて、ロック(観念連合)批判、スミスとの比較、マルサスへの影響、グランドツアー、崇高論のアイランド性、フランス革命批判との関連等々、持ちうるほぼすべての知見を無理やり詰め込んでみた! 千里山の学生が自力で第4章を読んで理解するのは100%無理だと思う。前提とされている周辺知識が多いので、講義の際にかなり補ってあげないといけない。そのための準備作業が僕自身にとっていちばん勉強になる。

夜になって、伯母(母の姉)が脳梗塞で倒れて緊急入院・手術した、と母が連絡してきた。親戚の中でいちばんお世話になったお方。隣家だった時期もある。重症でないことを祈るばかりである。