Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

rakugo

今学期の金曜日は猛烈に忙しい。

2限、大学院。今日から高哲男『アダム・スミス 競争と共感、そして自由な社会へ (講談社選書メチエ)』の輪読を開始する。昼休み、研究推進部の会議。3・4限、大学院。今日からジェイン・ジェイコブズアメリカ大都市の死と生』の輪読を開始する。

5限の英語演習(正式名称は「経済学特別演習(GoLD Program Advanced)」)は、2回目の今日からEnglish onlyで進める。最終的な履修登録者は16名。4名のTA(teaching assitnts)-- Camilla, George, Matilda and Akira --にも今日から合流してもらった。"The workshop deals with various issues relating to Japan’s culture, economy, politics, society and relationship with other countries." と事前にアナウンスしておいたが、実質的な第1回である今日は "rakugo" をthe topic of today's sessionとして選んだ。英語落語の短い動画(1分ほど)を2本見てもらった後、落語をまったく知らない外国人に落語の面白さ・魅力をどう伝えるかについてのactivityを、independent work (Unit 1) と group work (Unit 2) を織り交ぜながら進めてもらった。*1

4年前に在外研究先のシドニー大学で英語で講義した経験はあるものの、1回だけの独立したものであり*2、半期十数回をゼミ形式で担当するのは今回が初めてなので、今日の授業前は「本当に90分間 English onlyで進められるのだろうか?」と不安でならなかった。いざ授業を始めると、受講生の学力のかなりのばらつきがわかってきた。group workの内容を口頭で伝えただけで理解できる受講生がいる一方で、パワポに文字を映し出しても理解できない受講生もいた。数分先の進行すら読めず、最後までひと時も気が抜けない90分だったが、何とかやり終えることができた。*3反省点は、Unit 1 における受講生の消極的な態度(意見が出ない)を改善できず、ただ時間を浪費してしまい、結果的にUnit 2 や Review の時間を削ることになってしまったこと。学生の発言を僕のほうでリピートして確認することをしばしば怠ってしまったことである。次回以降、何らかの改善が必要だろう。受講生とTAからの feedback を参考にして、改善に努めたい。さて、次回の topic はいったい何になるのか? 乞うご期待!

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*1:落語の「落ち」を英語で "punchline" と言うらしい。「正座」は "sit on the floor folding the legs" と表現するのか。まったく知らなかった(Georgeに教えてもらった)。

*2:David Kimさんからその貴重な機会を頂戴した。https://nakcazawa.hatenablog.com/entry/20150918/p1

*3:直前にシドニーで英語のシャワーを浴び続けたことがかなりプラスに働いたことは間違いない。