Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

英語演習はようやく折り返し地点

2限、大学院。高哲男『アダム・スミス 競争と共感、そして自由な社会へ (講談社選書メチエ)』の輪読。3・4限、大学院。ジェイコブズ『アメリカ大都市の死と生』の輪読。5限、経済学特別演習(GoLD Program Advanced)。今日のテーマは「ドラえもん」。

5限のENGLISH ONLY演習は、今日が全15回のうちの8回目で、ちょうど折り返し地点にあたる。現在の受講生は期首から4名減り(履修放棄)14名*1であるが、14名全員がとても熱心に受講してくれている。4名の留学生TAも期待以上に大活躍してくれている。指導教員である僕自身の英語力の維持に役立つばかりでなく、受講生の英語力の上達を目の当たりにできる喜びもあって、やりがいのとても大きい授業である。

ただ、問題なのは、週1回90分だけのために最低でも5-6時間の予習が依然として必要なことである。長時間の会議が連発すると、途端に予習時間の不足に苦しめられる。先週は特にきつく、肉体的にも精神的にも疲労困憊してしまった。予習時間の多くを占めるのが、教材の選定と、その教材に適した作業内容(タスク)の絞り込みである。受講生の英語力にかなり大きな個人差があるため、どんなレベルの学生でも積極的に参加できるような工夫が必要であるし、作業内容を口頭で指示するだけでは不十分なので、タイプしたものをパワポで映し出す必要もある。僕自身の英語力の不足も影響しているが、とにかく手間暇がかかり、重労働なのである。今週の授業を終えたと思ったら、すぐに翌週の授業の準備に入らなければならず、常に締切が追いかけてくる。まるで週刊誌に連載を持っている売れっ子漫画家のような精神状況を疑似体験している。

それにしても、わが学部には海外の大学で学位を修得してきた同僚が理論系を中心にたくさんいるのに、どうしてdomesticな学生生活しか送ってこなかった僕がこのENGLISH ONLYの授業を担当しているのだろうか? もっと適任な者が他におられるように思えてならないのだが・・・。 

【8150】

*1:14名の内訳は、2回生3名、3回生5名、4回生3名、5回生2名、院生1名。14名中6名がnackazawaゼミ生。