Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

社会思想史学会@甲南大(2日目)…のはずが

ホテルで起床後、チェックアウトまでの時間を利用して、昨日odgさんからいただいたコメントにもとづく改訂稿の執筆を始めたところ、脳みそが完全にゾーン(超集中状態)に入ってしまった。拝聴予定の個人報告・セッションがいくつかあったが、このタイミングを逃すと後々後悔することは間違いなかったので、甲南大へ行くことは諦めて、千里山の研究室で続きをやることにする。こうなると、もはや何のための出張だったのか、わけがわからない。まぁ、一人で過ごせる時間の価値がそれだけ高まったということなのだろう。仕事の優先順位を考えると、やはり良い論文を書くことが、いちばん上に来る。これだけは譲ってはならない。この優先順位を見失うと、自分自身の研究者としてのアイデンティティーが崩壊してしまう。

ほぼまる一日を費やしたが、何とか改訂版を仕上げることができた。今回の出張の最大の収穫は、バークの思想を神学的次元抜きで世俗的次元だけで論じることの限界を本当の意味で理解できたことだろうか。おそらく今日の作業で論文の大枠は完成したように思う。あとは、アダム・スミスの会(11月)、国際アダム・スミス学会(来年3月)での下報告を経て、海外査読誌に投稿するだけだ。 ただ、来年10月のメルボルンでのHETSAで報告しようとすると、この論文以外にネタがないと思うので、もう1回、下報告の機会が増えるかもしれない。

ここ一年ほどの間に英語で論文を書くことの苦痛がほとんどなくなってきた。日本語と変わらぬスピードで書けるようになってきた。これは大きな進歩だ。50を過ぎてもまだまだ進歩は可能だ。英語にもがき苦しんでいた40歳の自分が今の自分を見たら驚くに違いない。(と言いつつも、会話のほうは今でもかなり苦戦しているが。)

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