Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

(恥ずかしながら)ドイツ語の勉強の再開

2限、授業準備。3限、20期(3回生)ゼミ。4限、卒論個人指導(SND君&HRGUCさん)。5限、経済学説史。天六にマッサージに立ち寄ってから帰宅する。ロシア語の勉強は『標準ロシア語入門』の「よみもの」35。

挫折してしまうと恥ずかしいのでこれまで公表せずにいたのだが、実は1か月ほど前からドイツ語の勉強を約30年ぶりに再開している。ロシア語の勉強も十分でない中(今やロシア語の上達には多読しかない気がしている)、別の外国語を並行して勉強するのはどちらも中途半端になる恐れがあり最初は躊躇したが、研究課題としてマルクスとエンゲルスのマルサス批判を精査する必要が生じ、そのドイツ語原文を少しでも読めるよう勉強を再開した次第だ。

ドイツ語は僕にとって(英・露・中に次ぐ)第四外国語にあたるのだが*1、一応、M1, M2, D1の3年間はドイツ語文献がテキストの授業に出席していた(マルクスのMSK先生、ウェーバーのNKMR先生)。一応、その程度の学習経験はある。だが、いざ久々に勉強を再開してみると、露・中とは比べものにならないくらい大量の基本文法知識の抜け落ちが判明した。大学院進学後、突貫工事で頭に叩き込んだぶん、使わないようになって抜け落ちるのも速かった、ということか。分離動詞の仕組みですら、うろ覚えになっていた。今書き進めている論文では、エンゲルスのドイツ語原文を既存の邦訳と(一応)照らし合わせて読んでいるが、単に「原文に当たっている」という既成事実を作っているだけで、論文の内容にその作業を反映できないのがつらいところである。(ただ、単語はドイツ語のほうがロシア語よりも圧倒的に覚えやすい。英語に似ているものが多いからである。)

定年退職まで15年前後。残り少なくなってきた研究者人生。ロシア語・中国語・ドイツ語で書かれた研究文献を辞書なしである程度読めるようになることを目指すのは、長期的目標として悪くない。

*1:正確には、仏が第四外国語で、独は第五外国語。ただ、仏は初級文法を一通り学んだだけで挫折。その後も幾度か再チャレンジしたものの、どうしても肌に合わず、ものにならなかった。実は第六外国語としてスペイン語も初級文法をNHKラジオ講座で一通り学んだが、趣味(≒自己満足)の域を出るものではなく、その後に必要とする機会もなかったので、半年間だけのおつきあいに終わった。