Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

形見分け

昨年12月にご逝去された恩師・田中秀夫先生の宇治市のご自宅を弔問で訪れる。ようやく実現できた。お線香をあげるわずかな時間に、入ゼミ面接のために田中研究室のドアを最初に叩いてから今日にいたるまでの、34年間の万感の思いが駆け巡る。学恩が巨大すぎて、とても言葉にならない。

ご遺族から先生の愛用していたネクタイを「形見分け」していただいた。幸いにも先生が京都大学最終講義で締めておられたものを頂戴することができた。

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先生がもうこの世におられず、二度と教えを請うことができないと思うと、胸が締め付けられるような悲しみが襲ってくるが、この「形見」に恥じないよう、残された時間の中で自分にできる仕事を少しでも多く進めていきたい。それが最高の供養となるはずだ。

先生との出会いは、間違いなく、わが人生における最高の出会いの1つでした。どうか安らかにお休みください。いや、どうか天国で敬愛するポーコック先生・ディキンスン先生と学問談義を心行くまで楽しんでください。今度ばかりは時間はエンドレスですから。

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