午前中は整体。大学は午後から。
一昨日に日曜日を返上して出勤したこと、昨日ノンストップで10時間以上働き続けたことが災いしてか、今日は大学に着いた時点で(整体にもかかわらず)すでに疲労困憊。気力をふりしぼってFDフォーラムの原稿を仕上げ、「特講2」の講義資料を作成したが、16時過ぎに力尽きる。頭が動かない。18時までは書類整理などの単純作業で時間をつぶす。
18時からビジネス・エシックス研究会。2時間のブレイクのおかげで、頭は何とか再起動してくれた。同僚M岡さんの『働きすぎの時代』の書評会。報告者は僕。M岡さん以外に経済学部から(僕の‘BOSS’でもある)H本さん、商学部からS本さん、法学部からY武さん、そして経済学研究科の大学院生3名が参加。いつものことながらS本さんとY武さんのコメントは(ソフトな口ぶりに反して)とても鋭い。大いに刺激される。2時間以上にわたって議論の途切れることのない、有意義な研究会だった。「書評という体裁を借りて好きなこと書いているな」とH本さんからご指摘が。その通りでございます!
院生時代はあれだけ現代社会について発言したがっていて、佐藤先生から禁欲を命じられたほどなのに、今では発言することに対してかなりの慎重と躊躇を伴ってしまう。歴史家の学問的誠実さと言えば聞こえは良いが、実は勇気をなくしているだけかもしれない。僕らしくないな。・・・ということで、好きなことを言わせてもらった。今回の研究会の最大の収穫は、自分の思想史研究と現代社会への関心をつなぐ「通路」を発見できたこと。その「通路」とは(「階級」ではなく)「階層(移動・秩序)」の問題だ。教育問題への関心もここに起因していた。本格的に社会学を勉強する必要が出てきた。
研究会終了後、M岡さん、H本さん、院生3名と夕食。ちょっとしたハプニングで僕の恥ずかしい過去が院生に知られてしまったが、酒の席の勢いということで、忘れてもらうことにしよう。大学院の担当はまだ今年が1年目ということで、知っている院生はごくわずかしかいないから、それまで接触の機会がなかった院生と交流できたのは、とても貴重な機会だった。3名のうち2名は社会人。社会人学生から教えられることって本当に多い。特に自分の父母と同世代の学生との交流(院生の一人Uさんは母と同い年だった)は、自分の知らない父母の生きた時代の生々しい現実を知る機会にもつながり、とてもワクワクする。
- 作者: 森岡孝二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/08/19
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