キノ研(プラトン『饗宴』読書会)は18時からだったのだが、18時までずっとその予習をしていたので、結局プラトンづくしな一日。
最近になってようやく『饗宴』という著作の全体像がおぼろげながらも見えてきた。全体像が見えてくると、今度は細部が気になってくる。勉強すればするほど、勉強しなければならないことが増えてくる。回数を重ねるごとに予習にかける時間も長くなる。
たしかに「しんどいな」と感じる時もあるけれど、自分の力で新しい解釈にたどり着けた時の喜びは格別だ。そして、その新しい解釈をゼミ生の前で披露して、率直な感想を求める。その時のスリルは何ものにもかえがたい。
オーディエンスの存在は僕の学びのエネルギー源。やはり芝居と授業は似ている。
帰宅途上、正門を出てすぐのところで、2部ゼミOBのK君と瞬間接近遭遇。急いでいた模様で、菓子包みだけを僕に手渡して、風のように去って行った。ほとんど話ができなかったのが残念。