Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

「スピリチュアル」と「キャラ化」

何せ、ここ数週間、猛烈に忙しい。片付けても、片付けても、新しい仕事が追いかけてくる。学会とゼミ行事で土日がつぶれまくっているから、身体も心もなかなか安まらない。さすがにちょっとへばってきた。こんな毎日なのに気を張っていられるのは、やはり、自分の最初の単著を少しでも完璧なものに近づけたい、という強い気持ちがあるからだと思う。疲れすぎていると、かえって眠れない。昨夜も結局4時過ぎまで目がさえて眠れなかった。

2限、経済思想史研究(大学院)。『孤独なボウリング』第13〜15章。最近は軽めの新書ですら読む時間を作れないのだが、それは隙間の時間の大半をこの『孤独なボウリング』に費やしているから。名著なので繰り返し読んで味わいたいが、一通り読むだけで時間切れになってしまう状態が続いている。

昼休み、弁当を食べながら、3限の7期ゼミの報告者4名と報告の段取りの最終確認。

3限、7期ゼミ。今日から磯村健太郎<スピリチュアル>はなぜ流行るのか (PHP新書)』を新しいテキストとする。前のテキストである相原博之『キャラ化するニッポン (講談社現代新書)』との違いがポイントだ。似ているようで少し違う「スピリチュアル」と「キャラ化」。ゼミ生たちが奔放な意見を繰り出すのを横で聞いているのはとても楽しい。報告者は穴埋めプリントを作成して、テキストの内容の正確な理解を促し、しかも、その確認作業中のBGMとして「千の風になって」を流してくれる。随所に独自の工夫の跡が見られるな。

今日のゼミは、普段のゼミと違って、残り2週間を切った学内ゼミ大会での報告の基礎となるものなので、ゼミ生だけに通じる言葉で議論するのはNGだ。そのため、新ゼミ生(8期生)8名に見学に来てもらい、予備知識ゼロの状態でも理解できる報告になっているか(W森ゼミ生に聞いてもらって理解してもらえる内容になっているか)、チェックしてもらった。6期生O元さんも見学に来てくれた。残された日数は多くないが、何とかうまくまとめて欲しい。

4限は5限(ディベート入門)の予習に充てる。外国人労働者問題については知識が不足しているもので・・・。

5限、ディベート入門。もともと僕のクラスとH野さんのクラスの全受講生をA〜Dの4班に分け、前回まではH野さんがA・B班を、僕がC・D班を担当していたが、今日から担当班を交替して、僕がA・B班を担当する。前回まで僕のクラスで授業を受けていた新ゼミ生T田さんとO江君はH野先生のクラスの学生へと転籍(?)する。新しい論題は「外国人労働者の受け入れの是非」である。知識不足を承知で、さっそく学生たちに実戦練習をさせてみる。それを通じて今後収集すべき資料の種類を認識させたいからだ。外国人労働者の受け入れ状況の国際比較、外国人による犯罪増加の実態、人口動態の実態、高度技能の定義など、今後何を調べればよいのかが見えてきたはずだ。

同業者D目さんがご著書『アダム・スミス』でサントリー学芸賞を受賞された。実は僕は著書ご自身からこの本を頂戴し、すぐさま読んで、その感想を「乱読ノート」に記した。5つ星の評価を記した者として、今回の受賞を自分のことのように喜んでいる。

http://d.hatena.ne.jp/nakazawa0801/20080406

ダンベル2セット。