Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

新年早々、いろいろな意味で心が荒んでいる

昨年5月末に某海外トップジャーナルへ投稿した拙稿の査読結果がようやく判明する。実は昨晩寝る直前にエディターへ3度目の問い合わせメールを書いて送信したのだ。朝起きたら返事が届いていた。結果は・・・(当然のように)NGだった。よし。気を取り直して、また一から頑張ろう!

新年初出勤なのだが、大学に着く前にすでに疲労困憊している。昨晩の卒論添削のせいだな。これは。

写真は今朝の阪急京都線淡路駅。高架工事のための立ち退きがついに最後の一軒になってしまった模様。この荒涼感は尋常でないな。

大学に着いたら、メールボックスが満杯。何と驚くなかれ、3つの異なる出版社から同時に初校ゲラが届いていた。入稿した時期はバラバラなのに、なぜか初校ゲラの到着は同時なのである。嫌がらせに近いな、これは。いずれも年末の仕事収めの日に送ってきたようなのだが、大学は12/27〜1/5が休みだから、今日こうして手にしたわけだ。3つのうち1つには「7日(水)までにご返送ください」とのメモが貼り付けてあった。ケンカを売っているとしか思えない。ジコチューな仕事してるよなぁ。あるいは想像力の欠如か。ゲラが送られてくる側の状況を少しくらい考えて欲しいものだ。

今日はOKDさんの卒論指導がいちばんメインの仕事だ。彼女は大学院に進学することが決まっている*1、修士論文を意識して卒論を書くように指導した。今後のために、参考文献の中に英語文献を2つほど含ませたが、注の付け方がやや複雑になるので、その点は僕のほうでしっかりチェックしておいた。OKDさんに対しては、夏休みに何度も個人指導を行うなど、かなり厳しく指導したつもりだが、彼女は弱音をはかず最後までまじめに取り組んでくれた。締切を常に厳守して提出してくれたし、論文それ自体のクオリティも高く、指導しがいがあった。僕から経済学会懸賞論文への応募を促した。有終の美(入賞)を飾って卒業して欲しいな。

隙間の時間を利用して、金曜日の経済学説史の講義準備。人権特講の講義準備はタイムオーバーでできなかった。

年末から右下の奥歯に違和感を覚えていたので、20数年来のかかりつけの歯医者さん(岸下玉出)に診てもらう。予想通り、親不知が虫歯になっていたが、軽度なので抜く必要はないとのことで、安心した。僕の歯は基本的にたいへん丈夫で(数少ない誇れる身体的特徴)、虫歯の診断はおそらく20年以上ぶりである。今日は診察がメインで、明日、虫歯の箇所を治療してもらうことになった。

診察終了後、天下茶屋駅前で夕食をとる。これといった店がないので、珉珉に入って肉ニラ炒め定食を注文したら、ほとんどモヤシ炒めと言ってよい代物が出てきて、敗北感でいっぱい。

今はこの本を読んでいる。金曜日の人権特講でヘイト・スピーチをとりあげるので、その予習として。日本人として悲しくなるような事実がたくさん書いてあるけど、目を背けてはならないな。無知は恥。学び続けるのみ!

ヘイト・スピーチは比較的新しい語で、2013年に一挙に日本で広まったようだが、問題の本質は古く根深い。大学院時代の恩師の一人である朴一先生のこの本(特に新井将敬の章)を思い出した。

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*1:他大学の大学院だが、指導教員は僕の大学院時代の姉弟子にあたる方。だから恥ずかしい卒論は見せられない。