Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

Circular Quay and The Rocks(シドニー15日目)

Luna Park


残念ながら快晴でなく曇天になってしまったが、シドニーに来て初めての本格的な観光に繰り出す。まったくの初心者で不案内なので、まずはシドニーの代表的な観光スポットの一つであるサーキュラー・キー(Circular Quay)とロックス(The Rocks)を巡ることにした。

シドニーの市街地は、おおまかに言って、ポート・ジャクソン湾(湾口から奥まで19kmにもおよぶ)によって南北に二分され、南岸に位置する都心部が狭義のシドニー(シティ)で、北岸に位置するのがノース・シドニーである。サーキュラー・キーは、シティの北部に位置するエリアを指す。シティとノース・シドニーを結ぶフェリーの発着所があり、シドニーの海の玄関口の役割は果たしている。世界遺産オペラ・ハウスもこのサーキュラー・キーにある。そのすぐ西側のエリアはロックスと呼ばれる。オーストラリア開拓発祥の地であり、イギリス植民地時代の古い街並みが今でも多く残されている。

下宿からサーキュラー・キーまではありがたいことにバス一本で簡単に行ける。到着して最初に目に飛び込んできたのは、オペラハウスと並ぶシドニーのシンボル、ハーバー・ブリッジである。2008年のシドニーでの学会に参加した際に一度遠目に眺めてはいるが、至近距離でゆっくり見るのは今回が初めてである。今日はまずこれをのんびりと渡ってみることに決めた。

ロックス地区を散策しながら、ハーバー・ブリッジを目指す。ロックスはフリー・マーケットでも有名で、今日もたくさんの観光客で賑わっていた。フリマ好きの妻が大喜びしそう。

この看板の右側にハーバー・ブリッジへ上る階段がある。

シドニーのシティとノース・シドニーを結ぶハーバー・ブリッジは1932年完成。全長は1149mで、シングルアーチの橋としては世界で二番目に長く、幅49mのは世界一の広さらしい。頂上まで登るブリッジ・クライムも人気のようで、実際今日もチャレンジしていると思しき人たちが目に入った。

ハーバー・ブリッジの上からサーキュラー・キーを望む。なかなかの絶景である。

橋を渡りきるまでに30分くらいかかっただろうか。渡りきったらちょうどお腹が減ってきたので、シドニーに来てから初めてフィッシュ&チップスを注文してみた。お店はSeafood & Burger Cafe "By The Bridge" (http://bythebridge.com.au/)である。

13年前(エジンバラでの在外研究)であれば食べられたのであろうが、さすがに加齢にともなって胃袋がだいぶ小さくなっており、食べきれなかった。量が多すぎた。もったいないけれども、チップスを3分の1くらい残すことになってしまった。エジンバラではモルト・ヴィネガーをよく振り掛けてもらったのだが、シドニーでは(振りかけてくれないのかな? あるいは、この店だけ? 結局タルタルソースをディップして食べた。やはりヴィネガーのほうが合うなぁ・・・。

ハーバー・ブリッジを渡りきったあたりの地区をミルソンズ・ポイント(Milsons Point)と言う。ここには老舗遊園地のルナ・パーク(Luna Park)がある(1935年開業)。入場無料なので(各種アトラクションを楽しむにはチケットを購入)、娘がシドニーにやってきた時のための予習として、覗いてみることにした。入場ゲートの不気味な顔のキャラクターのインパクトがかなり強烈である。遊園地としては小さいし、やや寂れている感もあるのだが、それでも日曜日であったためか、けっこうな人出で賑わっていた。ただ、ここでまる一日娘と過ごすのはちょっと厳しそう。せいぜい半日くらいかな。ピクニック気分で訪れたい。

興味本位で、帰りはミルソンズ・ポイントからサーキュラー・キーまでフェリーに乗った。バスと同じプリペイド・カード(opal cardと言う)が使えるので便利だ。この頃から少しずつ空に晴れ間も見えてきた。

帰宅するにはまだ少し早かったので、サーキュラー・キーにほど近いシドニー博物館(The Museum of Sydney)に足を運んでみたが、見ている途中でだんだんしんどくなってきたので、途中で切り上げて帰宅することにした。じっくり見るのは次回にしよう。時間はたっぷりある。

帰宅後、3時間ほど昼寝する。19時にいったん目覚める。しっかり歩くと背筋が痛くなるね。夕食を作って食べた後、妻子とスカイプで話す。

今日の晩酌ビールはこれ。6種類目。オーストラリアで2番目に人気のあるビールらしいが、たしかにうまい。重すぎず、軽すぎず、ちょうど良い感じで味が舌にしみわたる。

http://ja.myecom.net/english/blog/2014/076296/