Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

『レ・ミゼラブル』(シドニー11日目)

今日の昼食


今日は普段より少し早く8時40分に下宿を出る。まだ通勤・通学ラッシュの時間帯で、バスはけっこう混雑している。9時20分に研究室に到着する。通勤時間40分。安定している。

午前中は翻訳作業に勤しむ。昼食は学食でほうれん草と何かのラップサンドを注文したが、期待していたものよりもずっと脂っ濃かった。もう食べないな。

午前中で仕事を終え、Central駅にほど近いCapitol Theatreへ向かう。ミュージカル『レ・ミゼラブル』を13時から観るためである。海外でお芝居を観るのは、今回で(ニューヨーク、ロンドン、エジンバラに続いて)四都市目で、のべ六本目になる。

座席は四段階(1. Premium Seating / 2. A-Reserve Seating / 3. B-Reserve Seating / 4. C-Reserve Seating)に分かれており、上から二番目(A-Reserve)を100豪ドルで購入した。上から二番目と言っても、最前列から数えて三列目のやや下手よりの席で、すぐ右隣の座席はPremiumだから、A-Reserveの中で最良の席と言ってよいだろう。Capitol Theatreそれ自体がたいへん格調高い劇場で、開演前に座席に座っているだけで気分が高揚してくる。平日昼間の公演だが、おそらく896名のキャパの8割くらいは埋まっていたのではないか。

そして、本番だが、正直なところ、訳者の台詞は1〜2割くらいしか聞き取れなかった。もう少し聞き取れたとしても、今の僕の英語力では太刀打ちできない少々複雑なストーリーだった。特に人間関係がよく理解できなかった。しかし、役者の演技のうまさと舞台演出(音響[もちろん生オケ]・照明・舞台装置)の巧みさが尋常でないレベルに達しており、しかも舞台上がよく見えたので、大いに満足した。幕間の休憩時間にオーケストラ溜りを覗き見ることができたことも、たいへん興味深かった。安い100ドルだったように思う。アメリカ、イギリスに続いてオーストラリアでも、演劇文化のレベルの高さを思い知らされた。唯一難を言えば、主役が男性だったことだろうか。やはり僕は女性が主役の芝居のほうが好きだな。上演時刻は3時間弱。劇場を出たらちょうど16時だった。

僕の左隣の席に座っていた大柄な若い女性。開演前にアイスを食べていたが、幕間でも新しいアイスを食べていた。ありゃ、いかんでしょう。

観劇の後はシティを散歩する(オペラハウスを見に行く)つもりだったが、何とシドニーに来てから初めて雨に降られて予定を変更。劇場近くのスターバックスで1時間ほど読書した後、そのままおとなしく帰宅した。

さすがオーストラリア! 市バスの車体のペインティングに国民的バンドが!

Central駅近くでクイック・バーバーらしき看板を見つけた。髪の毛が伸びてきたら試しに切ってもらおう。この値段なら失敗されてもあまり腹が立たない(はず)。

これで晩酌。オーストラリア産ビールへのトライはこれで4種類目になる。かなりおいしいが、DARKと銘打っているだけあって、かなり濃厚で重たい。疲れ気味の日に飲むと、一気に酔いが回ってしまいそう。実際、その通りになった。早々と23時に就寝。