Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

Redfern会(シドニー90日目)

マクファーレン『再生産の歴史人類学』を読みつつ、そのデータを利用して、未完成のまま2年間放置している論文の加筆を試みる。

シドニー大学のSchool of Economicsのスタッフは、毎週金曜日の夕方、Redfern駅前のパブGlengarry Castle Hotelに集って、軽く飲んでから帰宅する。僕は大阪の天満会になぞらえて、勝手に「Redfern会」と呼んでいる。

今日も集まりに混ぜてもらおうと思い、Glengarry Castle Hotelに行ってみたら、Tony Aspromourgosさん一人しかいなかった。他のスタッフもなかなか現れなかったため、Tonyと二人で40〜50分話すことになった。これまでありそうでなかった貴重な機会だった。いろいろなことを話した。

Tonyはアフリカ(ボツワナ)でのvacationから戻ったばかりだったので、そのvacationのこと。一昨日までシドニーに滞在していた自分の家族のこと。日焼け止めクリームのこと。先日のHETSAのこと。大御所Groenewegen先生のこと。Tonyの学問上の来歴。もうすぐシドニーにやってくる若手Hさんのこと。係争中の某先輩のこと。日本の経済学教育における「参照基準」問題のこと。シドニー大学でSchool of EconomicsとDepartment of Political Economyがなぜ別組織なのかということ。等々。

そうこうしているうちに、Michael Patonさんが合流した。過日、拙稿のproofreadingをわざわざやってくださった方だ。彼が「NobuはGreat Rock Drummerなんだ」とTonyに前置きなしで紹介するものだから、Tonyが驚いていた。

そうこうしているうちに、修士課程の学生Michael君(family nameは不詳)も加わった。彼はまだ23歳で、Tonyの学部時代の指導学生だ。現在は、Tim Fisherさんのもとで国際経済学(特にアジア諸国)の研究を行っているらしい。もともとはアジアの地域研究を志していて、学部時代に中国語を学んだけれど、なかなかものにならなくて、修士から国際経済学へ専門を変更したとのこと。しかし、中国や漢字文化への関心がとても高く、Tonyが先に帰ってからは、もっぱら中国と日本の漢字文化が話題になった。最近の日中のキラキラネームにも話題が及んだ。

Redfern会は実に健全な会で、17時スタート、19時閉会。二次会はない。Glengarry Castle Hotelでは食事が出ないので、皆さん、自宅で夕食をとれる時間に帰るわけだ。*1 Michael Patonさんとは、「proofreadingのお礼をまた近いうちにさせてくださいね」と言って別れた。

MatthewもDavidも現れず、四人だけの小さな会になったが、二時間たっぷり談笑し、大満足な金曜日の夜であった。

*1:パブのおやじさんが「マイト」という言葉を連発するので、最初意味が分からなかったのだが、数分たって理解できた。「mate=友よ」だな。オージー・アクセントだったわけだ。mightだと思って混乱した。