Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

Jap's Table(シドニー103日目)

今日の昼食


昨日と同様に今日も図書館(Fisher Library)に行くことから一日をスタートさせる。借りていた本を返却した後、The Quadrangle前の芝生で日光浴をしながら、ラテを片手に、改訂作業中の拙稿(ケインズ&マルサス論)を細部まで丁寧にチェックする。明日Pullen先生と面会予定なので、何とかして今日中にけりをつけて原稿を送っておきたいのだ。日光浴のおかげで体がほぐれ、肩がこらないのがありがたい(紫外線の影響は嫌だけど)。

今日も天気が良いので、芝生には学生がいっぱい。

ラテをtake awayしたスタンドで撮った一枚。

日本語では「マドラー」と言う場合が多いが、こちらでは"stirrer(s)"と言うようだ。"equal"はまったく意味がわからなかった。辞書にも意味が出ていないのだが、これはダイエット・シュガー(人工甘味料)を意味するみたいだ。イギリスやアメリカでも通じるのだろうか?

そうこうするうちに昼食の時刻になったので、Jap's Tableという名前の日本食レストランを初めて試してみる。Redfern会の会場Glengarry Castle Hotelの真向かいにあり、前々から気になっていたお店だ。日本人スタッフ(女性)の方がおられて、「いらっしゃいませ」と日本語で温かく迎えてくださった。これだけでかなり気持ちが楽になる。(しかも彼女は京都出身であった。)うな丼(11.5ドル)を注文する。シドニーで初めて食べるうなぎだ。実に懐かしい味。日本が恋しくなる。お寿司はシドニーでもメニューとしてメジャーなので簡単に(スーパーでも)手に入るけれども、やはり温かいご飯のほうを食べたいのだ。

午後は研究室で拙稿の改訂作業の追い込み。15時前に無事にフィニッシュし、Pullen先生、Rodさん、Matthewに原稿ファイルを送信する。マンチェスターでの報告原稿(フルペーパー)の提出締切は18日で、あと4日しかないから、おそらく今日のバージョンを事務局に送信し、それをもとにパワポを作り、プレゼンすることになるだろう。

少し時間があったので、帰宅する時刻まで宇沢弘文「成田」とは何か―戦後日本の悲劇 (岩波新書)』を読む。

昨日観て大感動したMatildaだが、その最も印象的なシーンの映像(しかもここで最も印象的な曲"When I grow up"が歌われる)がYouTubeにあった。このワンシーンだけでもこの作品のクオリティの尋常でない高さが伝わるはずだ。

この映像を観ているだけで、昨日の感動が蘇ってきて、涙腺がゆるむ。圧倒的な美しさ。若い頃はこういう世界で働くことが夢だった。才能がないことがわかったので諦めたけれど、憧れはいまだに消えない。この曲は本当に良いね。作曲者はおそらくGilbert O'Sullivanのファンだろうな(とはいえ元をたどればThe Beatlesに行きつくんだろうけど)。この明るい切なさが僕の心の琴線に触れる。

この映像はおそらくBritish castのものだろうが、役者(特にMatilda)は昨日のAustralian castのほうがはるかに良かった。身びいきではなくて。